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2017年08月04日

さっさと歩けそうな気がする大空…「自然」をテーマにした作品が多く入選。2017年7月入選作品|老友歌壇

7月号の入選作は「自然」をテーマにした作品が多いように思えます。「青空」「風」そして「土の匂い」など、自然の力強い生命力が見えてくるようです。「補助車無しで、さっさと歩けそうな気がする大空」…清々しい気持ちにさせてくれますね。(編集部)

一 席

茶畑の風に離れて又寄りて青空に遊ぶ鯉のぼり達

宮本 ふみ子

鯉のぼりが風に翻っている様子が、茶畑という背景と相俟って実に気持ち良く詠まれています。

二 席

そこにまだ若さが残りいる如く古着屋のスカート風に広がる

福田 浩明

古着屋のスカートが風に広がる一瞬を捉え、そこに若さを感じた作者。そんな作者の感性も若々しいですね。

三 席

鍬を持ち土の匂いを感じつつ春一番の仕事を始める

阿部 サウ

いよいよ始めるという意気込みと仕事に対する愛情が「土の匂いを感じつつ」に込められています。

佳作秀歌

光を集めいのちを歌う山若葉晩年の身の軋み忘るる

上田 昭子

体の不調も気にならなくなるほど、新緑の自然の生命力に圧倒されますね。

咲きみつる桜を窓に眺めつつ電車に揺られるひとときのある

塩谷 千鶴子

桜を見ながら電車に揺られているひと時の様々な感情を読者に想像させます。

灯のもとに大きく広げしばらくを地図の上なる旅を楽しむ

松尾 勝造

大きな地図で楽しむ旅もまた旅。若い時に旅行した思い出も蘇ります。

児ら去りて暫し揺れいるブランコの振子となりて闇に溶けゆく

荻野 徳俊

子供達が帰った公園の、もの寂しい様子を詩情豊かに表現しました。

補助車無しでさっさと歩けそうそんな気がして仰ぐ大空

石野 文子

新緑の季節は、そんな前向きな気持ちにさせてくれますね。

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