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2018年11月12日

「山風を吸いて一気に鐘つけば宙がのみ込むこの鐘の音を」2018年11月入選作品|老友歌壇

老友新聞2018年11月号に掲載された短歌入選作品をご紹介いたします。(編集部)

一 席

山風を吸いて一気に鐘つけば宙がのみ込むこの鐘の音を

荻野 徳俊

山の中にあるお寺の鐘でしょうか。深呼吸して一気に撞いた鐘の音を「宙がのみ込む」という壮大な表現が秀逸です。

二 席

張り替えて白き障子のそれぞれにわずかにたるみのあるを眺める

岸 慶子

張り替えた何枚かの障子のどれにも少したるみがあると苦笑する作者。可笑しみが味わいになっています。お続け下さいね。

三 席

陽のさして光の玉となる雫おさなと並びしばし見ており

多田シズモ

雨上がりの光景。「光の玉となる雫」の美しさが、一緒に見ている幼い人にも確かに映っていると思わせます。

佳作秀歌

かなかなのかなかなかなと掛け合いて秋の夕暮れ静もりてゆく

王田 佗介

蜩が鳴けばもう秋。「かなかなかなと」の畳み掛けが、秋の寂しさを増幅させます。

ごみの日を選びて刈りしどくだみの乾きつつなお香りの強し

山岸 とし子

ごみ収集日に合わせて刈ったドクダミの花。「乾きつつなお香りの強し」が秀逸です。

スムーズに体が動かなくなりて猛暑の明け暮れつくづく法師

宮本 ふみ子

鳴いているつくづく法師に、「つくづく情けない」と動かない体の嘆きを掛けました。

親し気に頬をかすめる山トンボ鎌研ぐ我を水辺となして

小林 良一

トンボにとって作者が水辺。農作業の合間のほのぼのとした一場面です。

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