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医療と健康

2020年07月10日

ブラックな慣例と若者

先日、知人が
「隣の部署の若手が急に辞めることになりましたよ。まだ2年目くらいですが、昔ながらの部の風習にあわなかったらしいです。まぁ、仕方ないな」
とつぶやいていました。
気になったので、辞めることになった経緯を聞いてみました。

その部署は、飲み会の時に裸踊りをするのが恒例で、上司に強要されたのが耐えられなかったようです。そうした風習も含めて会社に不安や不満が募り、出社できなくなり、2週間休職し、そのまま退職届を出してしまったということでした。
退職までの期間が非常に短く、周囲にほとんど相談することなく自分で退職を決めた背景が伝わってきました。おそらく、部内は相談をすることもできない雰囲気なのでしょう。

労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課したり、パワハラやモラハラが日常茶飯事になっていたりする企業を最近ではブラック企業と呼びますが、こうした旧態依然とした風習を押しつけるのもそれに該当するでしょう。こうした企業では、「目標必達!」などと、ロジックよりも精神論を強調することがしばしばあります。
冒頭のケースの場合、知人が若手の退職を、大きなことと捉えていないことも気になります。理不尽な働かせ方をする企業にしがみつく必要はありませんが、働く人は、もっと自分たちの権利について知る必要があります。

時代とともに正社員だけでなく契約社員、派遣社員などさまざまな雇用形態での働き方が増えています。労働者の権利を知ったうえで、権利に伴う責任もしっかりと理解し、貢献できる働き方をするべきだと思います。

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山本 晴義 医師
  • 心理カウンセラー

日常よくある心の悩みについて、山本先生が解説します。心を健康に保ち、毎日健やかに過ごしましょう!

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