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2018年06月18日

麻雀がシニア女性に人気 ~和気あいあい「東大島女性マージャン教室」に訪問!

20~30年ほど前まで、麻雀は大人の娯楽の代名詞だった。同時に、麻雀といえばギャンブルのイメージがあったのも事実だ。だが、ここにきて麻雀のイメージが変わってきている。女性を中心に健康的な趣味として人気を集めているという。
「タバコ臭い・暗い・怖いという不健康なイメージ」を払拭して、女性専用麻雀教室を開催している『麻雀クラブ柳』の代表取締役・柳田誓也さんに、今日の麻雀ブームについて聞いた。

ドキドキ感・達成感が魅力

2017年1月、東京都江東区に『東大島女性マージャン教室』がオープンした。明るくきれいな室内、真剣に指導者の話を聞く60~70歳代を中心にした女性たち、和気あいあいとしていて、絶えない笑顔、そんな雰囲気で、これまでのマージャンの暗いイメージを払拭する教室だ。運営しているのは、都内に約10店舗のクラブを運営する『麻雀クラブ柳』だ。

脳トレ、認知症予防にも!60~70歳代が中心

 

1面「麻雀教室」30年5月号写真2

「東大島の教室は地元密着型で、70歳、80歳でマージャンに初挑戦という方も少なくありません。一度入ると、ほとんどの方は止めずに続けられますね。面白いのは、他の趣味や習い事は止めてしまう方も、マージャンだけは続けられているということです」
と言うのは『麻雀クラブ柳』代表取締役・柳田誓也さんだ。

マージャンは、簡単にいうと数字の順に牌(パイ)を並べ、早く上がる(並び終える)ことを目的とするゲームだ。自分の牌を捨てたり、捨て牌を利用して上がりを目指す。

「上がったときの満足感、達成感が一番の魅力でしょう。しかも、その過程で頭を使い、ハラハラドキドキする。これらは日常生活ではなかなか得られない経験です」

マージャンが認知症予防につながるとは昔からいわれている。この適度な緊張感も理由のひとつだろう。

「たとえば、1の牌をとると2、3と続けるしかありませんね。でも、3の牌をとったら1、2、3とも並べられるし、2、3、4とも、3、4、5とも並べられる。自分がもっている牌と、卓の上にある牌、そして他の人が捨てる牌、と全体を見ながら、どう並べていけば早く上がれるのか考えながら打つのです」

これで脳を使わないわけがない。もちろん、初心者は1対1でごく簡単なことから学べるので、混乱することなく習得することができる。

「ルール守り楽しく」モットーに

1面「麻雀教室」30年5月号写真4

また、東大島女性マージャン教室がモットーとしているのが「楽しく打つ」「ルールを守る」、そして「上達する」だ。

「すべての方に『今日も楽しかった』と思って帰っていただきたいと思っています。そのためにはマナーを守ることが大切。負けて機嫌を損ねたり、他の人の手を批判したりすることはマナー違反です。マナーに反した場合は、他の人にはわからないところでそっと諭します」

笑顔がいっぱい柳田さんは、マージャンは常に笑顔で打たなければならないという。

「今負けていても、ニコニコしていれば勝つときがきます、と伝えています。『今日は負けそう』というときは『じゃ、2着、3着を目指しましょう』と言うんです。マイナスに考えることはいい結果にはつながりません」

また、人にはそれぞれの性格や癖があるものだ。

「女性は特に一点に集中してしまう人が多いんです。利用できる牌が卓の上に複数あるのに、自分の牌の並びにこだわって全体を見ることができなくなる。以前、ある生徒さんに、もっと全体を見るように別室で指導したことがあったんですよ。そのとき、『亡くなったお婆ちゃんにもよく同じことを言われた』と涙を流してました」

生活にアクセント柳田さんは、マージャンは精神力を鍛えると言う。そして、マージャンで身につけた考え方やマナーによって日常生活も変化していくようだ。
笑顔を増やすため、脳トレのため、生活にアクセントをつけるためにマージャンを始めてみてはいかがだろうか。そのとき、教室でゼロから学ぶことをお勧めする。それが一番の上達の道だ。(老友新聞社)

※『東大島女性マージャン教室』(電話03・5609・7581)。教室はチケット制。1日無料体験あり。

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