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2015年10月01日

免疫力アップで健康長寿!「笑い」「適度な運動」効果的

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私たち人間を含めた多くの動物たちは、病気にかかりにくくするため、あるいは病気にかかったとしても、それを自分自身で治癒するための能力を持っており、これを「免疫」という。免疫という言葉自体は「免疫力を高めよう」というようなフレーズでよく耳にするだろう。今月は、この免疫というものが実際どのような働きをするものなのか、免疫力が低下するとどうなるのか、免疫力を高める方法などを交えてお伝えしよう。

「免疫」という言葉は、疫(流行性の病気・伝染病)を免(まぬが)れると書く。その字の通り、自分の身を病気から守るために備わっている働きのことである。

細菌やウイルスなどの病原菌が体内に入り込んだ際、それらを自分以外のもの、すなわち「異物」と判定し、自動的に攻撃をして排除する機能であり、そうすることで体の中はいつも正常に保たれ、健康でいられるのである。

免疫には「自然免疫」と「獲得免疫」の2種類が存在する。「自然免疫」というものは最も基本的な免疫機能で、体内に侵入した病原菌やがん細胞などを捕らえ、食べて消化し、排除する役割を担っている。「マクロファージ」や「好中球」と呼ばれる免疫細胞がこれにあたる。これら自然免疫細胞は、侵入した病原菌やがん細胞の特徴を調べ、その情報を、後述する「獲得免疫細胞」に伝達する役割も持っている。

一方で「獲得免疫」とは「ヘルパーT細胞」や「B細胞」と呼ばれる免疫細胞からなり、体内に侵入した病原菌の特徴をマクロファージから情報を受け取って記憶し、次に同じ病原菌に感染した際、すばやく抗体を作り出して退治する働きを持つものである。インフルエンザの予防接種などはこの獲得免疫の働きを利用したもの。無害化した病原菌を体内に少量入れることで、あらかじめその抗体を作っておき、病気にかからないようにするのだ。

これらの免疫細胞を作り出すのが「胸腺」と呼ばれる臓器である。胸腺は心臓のすぐ上に位置し、こぶし程の大きさで、幼児期から小児期にかけて活発に働き、身体の免疫機能を担う。10代にピークを迎え、その後は年をとるにつれて徐々に働きが弱まってゆく。

もうひとつ、肝臓も免疫機能にとって重要な役割を担う臓器である。肝臓にはマクロファージと同じ役割を果たすクッパ―細胞があり、体内に入り込んだ異物を捕食して排除する。

このように免疫機能は数多くの免疫細胞がそれぞれの役割を果たして機能しているもの。それらの機能のバランスが崩れてしまう。免疫機能が低下してしまうと、風邪などの感染症にかかりやすくなったり、がんになりやすくもなる。さらに動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病にもかかりやすくなる。逆に免疫機能が高まりすぎてしまうと、花粉、そば、たまごなどをはじめとした各種アレルギー性疾患を発症したり、あるいは免疫機能が自分自身に対して攻撃をしてしまう、関節リウマチなどの自己免疫疾患を発症してしまうのだ。

実は、これら免疫機能はストレスの影響を大きく受けてしまうもの。たとえば、仕事上で精神的に強いプレッシャーがかかったり、失敗をして叱られたりする。すると交感神経が強く働き、免疫機能を弱めてしまう物質が分泌されるためだ。大きなストレスを受けた後は病気にかかりやすいため、ゆっくりと休息をとったり、しっかりと栄養を取るなどして、免疫力回復に努める必要がある。逆に、笑うことで免疫細胞の一種「NK細胞」が活性化するという説もある。

さらに免疫機能は加齢と共に衰える。たとえば風邪を引いたり、怪我をした場合などに、治癒するまでにかかる期間は若い人よりも高齢者の方が長いといわれている。

では、免疫力を高めるための生活習慣をまとめてお伝えしよう。

①ストレスを貯めない

先にも説明したように、ストレスがかかるとそのストレスを緩和させるためにアドレナリンなどのホルモンが分泌されるが、それが交感神経の働きを高め、免疫力を低下させてしまう。

②休息をとる

寝不足は免疫機能において大敵である。横になって目を閉じているだけでも免疫機能は高められると言われている。

③体を温める

「体を冷やすと風邪を引く」というのは、誰もが実感することだろう。そして風邪をひいたときに熱が出るのも、免疫機能を高めるための自己防衛反応だ。なるべく体を温めて冷えを予防することが免疫機能を高める秘けつである。

④喫煙・飲酒を控える

喫煙は、とくに肺の免疫を低下させてしまう。飲酒も、適量であればよいのだが、飲みすぎ、あるいは常習であると免疫力を低下させると言われている。

⑤適度な運動を続ける

血液の中に含まれる成分である白血球も、体内に侵入したウイルスを駆除する免疫機能の一つである。適度な運動を継続することにより、この白血球の働きを活発化させるという。

⑥バランスの良い食事

食事は免疫機能に大きな影響を与える。免疫力を高めるための食材として緑茶、唐辛子、生姜、トマト、キノコ類などがおすすめだ。

⑦腸内細菌の働きを高める

およそ6割の免疫細胞が腸内に集まっており、最大の免疫器官と呼ばれている。ヨーグルトや納豆などの発酵食品を積極的にとり、腸内細菌の働きを高め、腸の健康を維持することで免疫機能も向上させられる。本紙で好評連載中の「発酵食生活のススメ」をぜひ参考にしていただきたい。

 

 

病気の予防こそが最良の健康法である。免疫機能を高めて病気にかかりにくい体にし、健康長寿を目指していただきたい。

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