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2016年04月10日

腰痛・季節の変わり目に注意!

春の訪れ。ようやく暖かくなり、外出をしたり体を動かしたりするにはちょうどよい季節になった。しかし今頃のような季節の変わり目というのは、腰痛に悩まされる人も多いのではないだろうか。ひと言で腰痛といってもその種類や原因は様々ある。今回は高齢者に多い様々な腰痛について、原因や予防法などについて詳しくお伝えしよう。

三寒四温という言葉通り、暖かくなったと思ったら急に冷え込む日もあるこの時期。気温の差に体がついてゆけず、様々な体の不調を訴える人が多くなる。そのうちのひとつが腰痛だろう。

ぎっくり腰

春や秋などの季節の変わり目になるととくに増えるのが「ぎっくり腰」だ。それはなぜだろうか。寒いと腰が痛くなると思われがちだが、それだけが原因ではない。寒いなら寒い、暑いなら暑い日が長く続けば、人の体はその気温にうまく適応する。ところが、急に寒くなったり、暖かくなったりすると、体が気温の変動についてゆけずに、血行が悪くなったり筋肉が硬直したりして、それがぎっくり腰の原因となるのだ。

暖かくなると、つい分厚いコートを脱ぎ捨て、身軽になって外出をしたくなる。体も活発に動かしたくなる。しかし油断してはいけない。そんなときに、急に北風が吹くなどして気温が下がると、寒さに対する準備ができておらず、体を冷やしてしまうのだ。

この時期に外出をする際には、かばんの中にしまっておけるような上着を持参したり、体の中心を冷やさないよう腹巻などを利用するのもおすすめである。

また、体を動かす際、あるいは重いものを持つ際などは、急に大きく、激しく動かしてはいけない。十分に準備体操をして体をほぐし、暖めてからがよい。

ぎっくり腰の原因は冷えだけではない。睡眠不足やストレスなど、体の疲労も原因となるという。また体の一部分のみに負担を掛けるのも良くない。とくにぎっくり腰を頻繁に繰り返すような人は、自分の姿勢や歩き方を今一度見直してほしい。姿勢が悪いとぎっくり腰になりやすいため、猫背にならずに正しい姿勢で座る、立つ、歩くを心がけてほしい。

また、体の内部の疲労も原因となる。胃腸や肝臓に負担が掛かりすぎると、それらの内臓を庇うようにして筋肉に負担がかかるためだ。食べすぎやアルコールの飲みすぎ、あるいは不規則な時間に食事をしたり、寝る直前に食事をしたりするとぎっくり腰を招きやすくするので注意が必要だ。

もしぎっくり腰になってしまったらどう対処するか。体を温めるのが良いと思われがちだが、実は誤りである。慢性的な腰痛の場合には温めるのが良いが、ぎっくり腰の場合は捻挫などと同様に、最初は冷やすことが肝心なのである。傷めた筋肉には炎症が起こっており、暖めてしまうとその炎症が余計に広がってしまい、悪化する。炎症を抑えるにはまず冷やすことだ。ぎっくり腰になってしまったら、まずは冷湿布などを利用し、数日間安静にする。しかし安静にしすぎるのも良くない。痛みが和らいできたら、徐々に体を動かし、少しでも早く通常の生活にもどるようリハビリを行なうこと。

坐骨神経痛

坐骨神経痛とは、腰から足にかけて背骨の中を通っている、人の身体の中で最も大きな坐骨神経が圧迫・刺激され、痛みや痺れなどの症状が現れるもの。腰の痛みや、お尻から太ももの裏にかけての痛み、麻痺なども伴い、症状が強くなると歩くことにも障害が起きるほどである。

背骨の内部には、脳から足先に向けて沢山の神経が通っている。椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄が原因でこれらの神経が圧迫されると痛みや麻痺の症状が現れてしまう。とくに高齢者の場合は腰部脊柱管狭窄が原因となることが多い。これは50歳を超えた中高年に多くみられるもので、老化などが原因で脊柱管が狭くなってしまうために神経が圧迫されるのだ。

治療は薬、そして神経ブロック療法と呼ばれる局所麻酔を用いる方法やマッサージ、それでも効果が見られない場合には手術を行うこともある。また予防法としては冷えを防ぐこと、姿勢を正すこと、肥満を防ぐこと、お風呂上りなどにストレッチを行い、筋肉をほぐすことなどだ。

骨粗鬆症による腰痛

老化によって骨に含まれるカルシウムの量が低下したり、女性の場合位は閉経後のホルモンバランスの変化によって、骨密度が低下してしまうのが骨粗鬆症である。骨粗鬆症そのものが痛みを引き起こすわけではないが、骨がもろくなるために、ちょっとした刺激で骨折を引き起こしたりする。

テレビのコマーシャルで目にした人もいるかもしれない「いつのまにか骨折」。骨粗鬆症により骨がもろくなっているため、重い荷物を持ち上げたり、軽く転んだり尻餅をついたりしただけで、背骨が潰れるように破損してしまうのだ。転んだ際など、すぐに痛みを感じないこともあるので、自分でも気づかないうちに骨折している。それが「いつのまにか骨折」という言葉の意味する所である。

骨折し、後から痛みを感じたり、あるいは骨が変形したために腰の筋肉に負担がかかり、腰痛が現れるのだ。

骨粗しょう症の予防は、まずは食生活から。カルシウムを多く含む食事を心がけるのはもちろんだが、それだけでは不十分である。カルシウムを吸収しやすくなるビタミンDや、骨を作る際に必要なビタミンKも必要となる。サプリメントよりも、できるだけ食品から摂取することが進められており、カルシウムは小魚やチーズなど、ビタミンDはシラスやイワシ、イクラなど。ビタミンKはパセリ、しそ、納豆などに多く含まれている。また、適度な運動を行い、骨や筋肉に刺激を与えることで骨は生成されやすくなる。

以上ご紹介したのは、いずれも予防目的や民間療法的な話である。実際に腰痛に悩んでおられる場合には、まずはかかりつけ医に相談をすることが大切である。

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