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2016年08月19日

真に理解し合える場「戦友会」の衰退…戦争体験の継承が大きな課題

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71回目を迎えた終戦記念日の8月15日、「全国戦没者追悼式」が開かれ、約310万人の戦没者の冥福を祈り、平和への誓いを新たにした。
天皇陛下は昨年に続き「深い反省」に言及し、「戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願う」とお言葉を述べられた。

厚生労働省によると、参列した遺族は4887人。最高齢は夫を亡くした101歳の中野佳寿さんで、戦没者の妻は過去最少の7人だった。戦前生まれは人口の2割を切った。戦争を体験した世代は年々減少している。
戦禍を体験した人たちで作る戦友会も会員の高齢化とともに衰退し、解散が相次いでいる。近現代史を研究するジャーナリストの笹幸恵さんは、その実態、戦争体験者・遺族の心情を、「消滅する戦友会」(新潮45・昭和が消えていく)でこう記している。

「戦場で死の淵を見てきた将兵たちは、戦争協力者の汚名を着せられ、周囲には決して多くを語ろうとはしなかった。どれほど言葉を尽くしても、第一線を知らぬ者には伝わらないという諦観があったのかもしれない。彼らが心を開いて当時を語り、真に理解し合い、互いをいたわり支え合う場は、戦友会をおいてなかったのだ」

しかし、その戦友会も歳月の経過により「社会的意義のある会ではなく、単なる老人の趣味の集まり」とみなされるようになっていったという。遺児たちが継承している会もあるが少ない。

戦後の経済成長によって戦争の傷跡は癒えたが、戦争の記憶はますます遠ざかっていく。次世代への戦争体験の継承が大きな課題といえる。(老友新聞社)

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