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2020年08月21日

8月は特選1作品と無審査が3作品。|皇寿書壇2020年8月入選作品

8月は特選1作品と無審査3作品が選ばれました(編集部)

特選

吉田 美枝子(紫芳)

読み=遊魚緑荷を動かす。
池の魚が蓮の葉を動かしてたわむれている意。「魚動」字の結体が悪いものの、全体的な筆調は流麗で線条に冴えがあり、「緑荷」字などの造形から語句の意を想像させ文学的表現がなされているように思います。

無審査

藤田 貢外

王鐸の臨書作は充実した気力で、形態を安定させ六文字を重厚に纏め流石無審査の方の実力を発揮された作です。「初月―」と書かれました自運書作は、動きを抑えながら清雅な線条で纏めておりますが、書線には筆力があり余白も美しい。
もう一点の自運作はいままでとは違った作風で、字形を大胆にデフォルメし遊び心があり、ご高齢ですが表現方法を模索されていてその創作意欲を高く評価したいと思います。

塚田 濤石

同じ語句の自運書を三体書き分けてご出品下さいました。
楷書作は「見」字の六画目の左に払う線を長く引きすぎた感がありますが、全体的に方形に五文字を纏められ筆圧充分に悠然とした深き線条は見事です。
行書作は力感ある筆さばきで、気宇も雄大で律動感もあり、布置よろしく手馴れた作品創りは流石です。
草書作は面白く字形をくずしすぎた感があり、形意に安定を欠いたことが残念に思います。しかし筆鋒のコントロールが利いて、巧く纏めていることが素晴らしい。

齋藤 北城

「閑庭―」と書して下さいました作は「趣」字の走(そうにょう)の処理が曖昧でしたが、全体的には沈着整斉に骨力有し清勁なる仕上がりです。
もう一点の自運書作は「一」字にアクセントを付けすぎたように思いますが、ゆるぎない確りとした筆致で紙面に躍動感があり生気溢れる作です。

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