趣味
2019年02月14日
「雪富士を引き寄せ一歩踏み出しぬ」2019年2月入選作品|老友俳壇
老友新聞2019年2月号に掲載された俳句入選作品をご紹介いたします。(編集部)
天
雪富士を引き寄せ一歩踏み出しぬ
松岡 ツルヱ
この一歩は単なる足の運びではなく、作者の未来へ向ける一歩と読みたい作品です。雄大な富士を前にして、強い決意をもって新しい出発をしようとする心情がしのべます。
地
世に疎く子に従いて冬籠り
元松 五月
変動の激しい現代に年寄りはついていけません。取り残された思いさえします。若者に従うほかない日々の嘆きと寂寥が交錯する作品です。
人
秋風鈴空の青さに触れて鳴る
荻野 徳俊
風鈴が空に触れるなど出来ない筈ですが、触れたと見るのが詩ごころです。澄んだ青空のもとで鳴る風鈴の良き音色です。
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