趣 味
【天の位】「暑い日でした夾竹桃の花が咲いてた終戦日」
暑い日でしたね。私には集団疎開先の旅館の中庭に教員、生徒全員・・・
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【天の位】「あれが苦労の始めと知れば 恋は悪魔の手まり唄」
恋は悪魔の手まり唄は今までに都々逸で表現されていない詩・・・
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【天の位】「宿の鏡に夫の顔も 入れて嬉しい薄化粧」
都々逸の雰囲気を詠みっぷりにも情景にも清々しく漂わせて見事。鏡・・・
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【天の位】「雨が上がれば散歩の仕度 足に気合いを入れて立つ」
下の句が力強く共感を覚える。「雨が上がれば」に待って・・・
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【天の位】「沼の氷もすっかりとけて 姿浮き立つ湖白鳥」
叙景でありながら物語性がある。オオハクチョウに対してのコハ・・・
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【天の位】「夕日菜の花小籠を提げて 帰る母子の長い影」
五つの名詞が互いに邪魔せず、余韻を持った佇(ただずまい)の・・・
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【天の位】「降っても降っても止む事知らず 北の果てにも日が欲しい」
下(しも)の句が胸を打つ。愛・夢・命…など他に・・・
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【天の位】「世界遺産に朝日が差して 富士の高嶺の雪化粧」
どの世界遺産? と思う読者に雪化粧の富士山を登場させた。・・・
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【天の位】「過疎の村道賀状をのせて 赤いバイクの走る音」
元旦配達の年賀状らしい雰囲気を晴れ晴れと表した。バイクの・・・
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【天の位】「世界で一番平和な国へ 羽をやすめに渡り鳥」
実相は必ずしもそうではないかも知れないが、日本を世界で一番・・・