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2016年08月05日

2016年7月入選作品|老友都々逸

天の位

雨が上がれば散歩の仕度
足に気合いを入れて立つ

岩崎 ますゑ

下の句が力強く共感を覚える。「雨が上がれば」に待っていましたよ、の気持が滲んでいる。敢て具合が悪いとは表現していないが、一歩一歩が意義のあるお御足と拝察する。

地の位

諏訪の木おとし天下の奇祭
坂をころがる男たち

三橋 ユキ

七年に一度、最大斜度35度の急坂(木落し坂)を巨木にまたが跨って一気に下る諏訪大社の御柱祭。土地唄の「どうせ乗るなら木落しお乗り諏訪の男の度胸だめし」を「坂をころがる男たち」で表現し得ている。

人の位

道路の割れ目に一列並ぶ
草の律儀が愛らしい

大西 和子

道路の割れ目に萌出た草を(律儀ねぇ)と感じた擬人法的な捕え方が面白い。作者の発見の感動がモロに読み手に伝わってくる。

十 客

被災の彼方へ届けておくれ
風よ新茶のこの香り

手銭 美也子

入社嬉しく希望に満ちて
明日の出社の爪を切る

飛田 芳野

胸に沁み込むオバマの言葉
雲の割れ目に射す光

福田 浩明

広い田んぼも見るみる植わり
納屋に欠伸の田植笠

平岩 静

楢の小枝が附け木となって
いぶる焚火が目に沁みる

伊藤 アヤ子

僕の出番だ若葉の五月
親子みんなで泳ぐ空

大石 志津江

大井河原を跨いでかけて
緋鯉真鯉が空に舞う

松本 タケ

風にくるくる矢車だけが
廻る節句の忘れ竿

惣野代 英子

元気出せよと川原にぞろり
のびて天つく今年竹

向井 智恵子

白と真赤とうす紅色に
庭を染めてる芝桜

勝亦 はる江

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