趣味
2024年12月27日
「見事金賞 菊花の蔭に 育て咲かせた 人の愛」2024年12月入選作品|老友都々逸
老友新聞2024年12月号に掲載された都々逸入選作品をご紹介いたします。(編集部)
天の位
見事金賞 菊花の蔭に
育て咲かせた 人の愛
王田 佗介
「菊作り十三ケ月」と言うように、一年中、気を遣って大事に育てるのが菊師の皆さんなのですね。各地の「菊花展」が待ち遠しい。作歌吉川英治の句に「菊作り菊見るときは陰の人」とある。
地の位
昇る太陽 満月西に
夢見心地の 朝まだき
手銭 美也子
太陽と反対側に見える月は満月。早朝のこの夢見心地が、よく判ります。
人の位
亡くした友達 元気な数を
追い抜いてゆく クラス会
岸 慶子
懐かしいクラス会の顔ぶれが、年と共に減っていく淋しさ……。
五 客
唐津おくんち ま近になりて
三日倒れの 酒魚(さけさかな)
櫓木 香代子
「ハッヨイヨイヨイトサ、ハア~唐津宵曳山綱引け曳子~惚れたあの娘の気を引こな~ハッ~。」
アトラス彗星 自然の神秘
ワクワクしながら 捜す空
菊地 幸子
紫金山アトラス彗星は2023年1月に、中国の紫金山天文台と、南アフリカのATRAS望遠鏡で同時に発見された彗星です。百年ぶりの大彗星になるか、崩壊するか……。ワクワクしている人も大勢いるそうです。
秋とは名のみの 暑さの中で
土手に燃えてる 彼岸花
鈴木 とく
「萌える」と「燃える」を掛けた作品。「春は名のみの風の寒さや…」は、名曲・早春賦の一節。
地獄極楽 遠くにみえて
実は近くの 顔見知り
(無記名)
投吟はハガキに五章以内、数章記して下さい。一章というのは、いかにもこれを選べ、と強要しているように思えます。
見様見真似で 覚えたゲート
卒寿過ぎても まだしてる
鈴木 曻
午前中からゲートボールに励んでいる方をお見掛けしますが、これから仕事に出掛ける若い人達には羨ましいご身分に見えるでしょうね。
この記事が少しでもお役に立ったら「いいね!」や「シェア」をしてくださいね。
- 今注目の記事!