天の位

直樹“劇場”新作できた
早く読みたい新潮誌

櫓木香代子

お笑いコンビ・ピースの又吉直樹氏の第一作目の小説「火花」に続く第二作目は「劇場」で３月７日発売の“新潮”４月号に出ました。ファンの気持を素直に表しています。

地の位

春の波間に真っ白鴎
歌うはかもめの水兵さん

平岩　静

戦時色も漂うので今の子は歌わない童謡かもしれませんが、明るくのどかなリズムが懐かしい歌ですね。

人の位

好きで通った詩吟のけい古
忘れられないことばかり

太田　堯惠

稽古事に打ち込む楽しさは稽古内容以外にも多くのことがありますね。その一つ一つが忘れられないことばかりなのですね。

十　客

齢のわりには母さん若い
父さんお世辞のほめ言葉

惣野代　英子

苦労話の涙を母に
拭いてもらった里帰り

飛田　芳野

横に並んだ雀の親子
雀言葉で家族会

向井　智恵子

一夜明ければ言葉はコロリ
議員バッチが胸で泣く

松本　タケ

過ぎた年月次々浮かぶ
消して明日の夢を描く

大石　志津江

我慢の涙を呑み込む力士
勝って君が代聴く瞼

手銭　美也子

屋根の上からお日様おはよ
私窓からおはようさん

鈴木　三保子

小春日和だ添寝の猫に
愛想言ってる老一人

鈴木　曻

丸い後背入院患者
見せて食事も無言です

大西　和子

生まれ故郷が恋しゅてならぬ
幼ななじみの顔と顔

福田　浩明