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2021年05月27日

「佐賀の新たな 光になった 蜜柑のお名前「にじゅうまる」」2021年5月入選作品|老友都々逸

老友新聞2021年5月号に掲載された都々逸入選作品をご紹介いたします。(編集部)

天の位

佐賀の新たな 光になった
蜜柑のお名前「にじゅうまる」

櫓木 香代子

「にじゅうまる」。大きさは温州(うんしゅう)ミカンの2倍以上で、甘味豊かで瑞瑞(みずみず)しい。2月10日はそのまま『にじゅうまるの日』。今年、新しく名の決まっかんきつたばかりの柑橘ブランド、と提燈持ちをしておきます。

地の位

顔を合わせりゃ 昔のはなし
同じ話を 二度三度

岡本 政子

立ち話でも、お茶をしながらでも、女同士の昔ばなしは楽しく尽きない。おしゃべりは若さを取り戻す源なのでしょう。

人の位

どんな雪でも 春来りゃ消える
多い少ない 気にするな

小林 良一

否定の命令形動詞で止めたのも、87歳との添え書きに潜む生き方の自信の裏打ちがあるから。

十 客

ものがまぶしく 輝く季節
目薬さしさし 老いの春

王田 佗介

春。肌や耳に感じても、目でしっかりと確かめたいのが春景色ですね。

姉の一生 終りを告げて
疊むありがと 車椅子

向井 智恵子

姉上が使用なさっていた車椅子への感謝。きっと作者が押していたのでしょう。詩としての豊かさがあります。

立った茶柱 いっきに飲んで
町の灯りも 自粛中

黒木 弘

お宅は町灯りが見下ろせる高台なのですね。縁起の茶柱が立ったのに生憎ですね。

婆々(ばぁば)の好みへ 我ままごめん
女のお城で 泣き笑い

冨田 いつ子

「女の城」は台所と取る。今風のキッチンではありませんぞ!「泣き笑い」は「笑い泣き」の日もあった筈。

デイに行く場所 公園前で
其の名も ひなた 憩えます

勝亦 はる江

粋な命名ですね。

七段飾りの 雛人形も
合格メールに 大拍手

手銭 美也子

お雛飾りの時期は若者の新しい進路が決まる時期でもありますね。

ガラス越しだが 女性と話す
当たりますよに 宝くじ

山田 浩司

大金を扱うこともあるので箱のような売り場で、窓越しの声で…。

貴女誰なの 帽子にマスク
名前言わなきゃ 判らない

鈴木 とく

マンマを詠み切って世相がよく出ています。

咲いた桜に あの春風が
口説き散らして 憎らしい

惣野代 英子

桜は女性、春風は男性ですね。古来、嫉妬は全ての文学・文芸のネタですものね。

コロナ蔓延 如何(どう)にも成らぬ
打って無いのか ワクチンは

鈴木 曻

「打って」は「売って」を掛けていて、(ワクチンを打ってない)と(売ってない)の両方を表しているのですね。

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