趣味
2025年06月18日
「ぬかずけば恩師が浮かぶ仏生会」2025年6月入選作品|老友俳壇

老友新聞2025年6月号に掲載された俳句入選作品をご紹介いたします。(編集部)
天
ぬかずけば恩師が浮かぶ仏生会
下田 尚保
仏生会は釈迦の誕生日とされる四月八日にその降誕を祝う法会で、花祭とも言われます。安置する誕生仏に深く頭を下げた作者、釈迦を尊び敬う気持に、師への恩が重なったようです。
地
啓蟄や箱に眠れるダンス靴
近藤 貞子
もうダンスをすることもなくなったのでしょう。長く履かない靴を眺めつつ、かつてダンスを楽しんだ日々を懐かしんでいます。「眠れる」にその歳月の長さがしのべます。
人
過疎地にもお日様春を連れて来る
小林 良一
過疎地に住む人は住人が少ない寂しさや、不便な生活に耐えざるを得ません。けれどもどんな地域にも太陽の恵みは平等です。この地に暮らす人にとって太陽の有難さは格別です。春が来る喜びも何処よりも勝ります。
この記事が少しでもお役に立ったら「いいね!」や「シェア」をしてくださいね。
- 今注目の記事!