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2019年05月17日

「春待つや縁にひろげる旅鞄」2019年5月入選作品|老友俳壇

老友新聞2019年5月号に掲載された俳句入選作品をご紹介いたします。(編集部)

春待つや縁にひろげる旅鞄

元松 五月

旅鞄で春を待つ気持を象徴した作品です。暖かくなったら旅に出ようと鞄を持ち出している場ですが、うきうきとした心情が窺えます。

鳥埋めし土に染み入る春の雨

近藤 貞子

大切に飼っていた小鳥でしょうか、その命を悼む心情が伝わります。埋めた土を濡らす静かな雨は小鳥への鎮魂のような雨です。

土筆摘み始めてからはとめどなく

小川 説子

摘もうかどうか迷っていたのに、摘み出すと夢中になり次々摘みたくなる。そんな土筆摘みの楽しさを表現しています。
最後の「とめどなく」が巧みです。

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