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2026年04月08日

「老いと云う言葉はいらぬ寒椿」2026年3月入選作品|老友川柳

老友新聞2026年3月号に掲載された川柳入選作品をご紹介いたします。(編集部)

天 位

老いと云う言葉はいらぬ寒椿

森井 睦子

始めの五七で、すべての高齢者を勇気づけ、最後の五音で落とす、構成の巧みさが際立っています。「寒椿」のように生きたいと思わせられますね。

地 位

人生の卒業証書われ卒寿

王田 佗介

九十歳に到達した自分に対するねぎらいの句。「卒寿」と「卒業」、同じ「卒」の字が使われているのに着目した趣向が実に効果的です。

人 位

ラーメン屋座わるとスマホ右倣え

細川 彰

駅でもどこでもスマホを手にしている人の多い事。ラーメン屋にも着席するや参照する光景が。右に倣えと真似するのを、やんわり批判する視線も。

五 客

クラス会古い昭和が咲き乱れ

原島 幸男

戦中派の集まるクラス会。生き残って参加できるのは元気あふれる人。昭和が咲き乱れるという擬人法が利いています。

AⅠの恋文なんと柔らかい

森井 睦子

進化の一途をたどる人工知能のAI。ラブレターを書かせてみたら、柔らかさを感じさせる仕上がりとは。現代の一コマ。

クマモンも泣きべそかいたクマ街に

瀬川 征光

街に出現するクマが悪者扱いされることで、ゆるキャラの「くまモン」まで肩身が狭くなる。悪いのは誰でしょうか。

おみくじを引いて見てから願い事

細川 彰

初詣のありふれた風景を題材に、人間心理の妙を描き出した作品。ちゃっかりと都合の良い神頼みが笑わせますね。

冬空のアッケラカンと晴れ渡る

岡本 政子

俳句と言っても通るような、季節感が特徴。大自然に「アッケラカン」という人間臭い語を持って来たのはお手柄ですね。

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