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2026年04月08日

足が頻繁につる。改善方法は?

眠る前など、毎日のようにつってしまいます

64歳の男性です。足の「つり」についての相談です。

私はとても足がつりやすく、最近は眠る前など、毎日のようにつってしまいます。すぐに治ることもあるのですが、つりが酷いと長引いて、翌日まで足に違和感が残ることもあります。

足のつりは、栄養のバランスが悪いと起こりやすくなると聞いたことがあるのですが、私は独身で、確かに外食が多い生活でした。

足のつりを予防できるような食事や薬などはあるのでしょうか。それ以外にも、足がつったときの速い改善方法などもあれば教えてください。

答え

ミネラル不足など原因か

今回は足がつりやすいという方からのご相談です。

足がつるというのは「こむら返り」とも言ったりしますが、ふくらはぎや足の裏の筋肉が痙攣を起こす現象です。スポーツ選手などでも、疲労がたまってしまった際、試合中に足がつってしまうことがあり、そのようなシーンをまれに見ることがあるかと思います。

こむら返りは、何らかの形で筋肉に負担がかかり、それが元で自分の意に反して筋肉の異常収縮が起きてしまうという状態です。そこへ至るメカニズムは様々で、原因ははっきりと分かっていないのが現状です。一方で、スポーツなどで筋肉を酷使したわけではないのに、眠っている時に突然足がつるということも多く、外来でも相談を受ける頻度の高い症状でもあります。

こむら返りは栄養のバランスが原因かとご心配されておりますが、おっしゃるとおり、ミネラル不足などで起こりやすくなることが多く、また水分の摂取が少ない場合も発生しやすいものです。

筋肉というのは、マグネシウム、カリウム、カルシウムなど様々なミネラルを用いて収縮をするので、これらのミネラルが不足しないような食生活が大切になります。また、夏場などは脱水や熱中症などと関連して起きることもあるので、水分摂取も大切です。

こむら返りになりやすい人は、体質的な面も多いのですが、予防としてはストレッチを十分行うということです。眠る前に一度、筋肉をしっかり伸ばしてあげると異常収縮が起きにくくなりますので、入浴の際にふくらはぎや足の裏をしっかりと伸ばしてみてください。

こむら返りの予防として使われる薬としては、漢方の「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」がよく使われます。食生活の改善ややストレッチを行なってもなかなか改善しない場合には、こういった薬も試してみるのも良いと思います。

しかし、こむら返りは様々な病気と関係して起こる場合もあります。たとえば糖尿病や甲状腺の病気などの代謝、内分泌疾患で起こりやすい事が知られておりますし、それ以外でも整形外科や神経系の病気、足に栄養を送るための血管が細くなってしまうような病気も関係してくる場合があります。もし症状が頻発するようであれば、そういった病気が隠れていないかを調べることが必要ですので、一度病院を受診してみてください。

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髙谷 典秀 医師
  • 同友会グループ 代表 / 医療法人社団同友会 理事長 / 春日クリニック院長 / 順天堂大学循環器内科非常勤講師 / 学校法人 後藤学園 武蔵丘短期大学客員教授 / 日本人間ドック・予防医療学会 理事 / 日本人間ドック健診協会 理事 / 日本循環器協会 理事 / 健康と経営を考える会 代表理事

【専門分野】 循環器内科・予防医学

【資格】 日本循環器学会認定循環器専門医 / 日本医師会認定産業医 / 人間ドック健診専門医 / 日本内科学会認定内科医 / 医学博士

【著書】 『健康経営、健康寿命延伸のための「健診」の上手な活用法』出版:株式会社法研(平成27年7月)【メディア出演】 幻冬舎発行「GOETHE」戦う身体!PART4 真の名医は医者に訊け(2018年6月号) / BSフジ「『柴咲コウ バケットリスト』in スリランカ 人生を豊かにする旅路」(平成28年1月) / NHK教育テレビ「きょうの健康」人間ドック賢明活用術(平成27年5月) / NHKラジオ「ラジオあさいちばん 健康ライフ」健康診断の最新事情(平成25年11月)

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