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2022年10月07日

「一センチほどの身丈の飛蝗の子我が指強く蹴りて跳び立つ」2022年10月入選作品|老友歌壇

老友新聞2022年10月号に掲載された短歌入選作品をご紹介いたします。(編集部)

一 席

一センチほどの身丈の飛蝗(ばった)の子我が指強く蹴りて跳び立つ

王田 佗介

一センチ程の小さなバッタの子が跳ぶ時の、指を蹴る力の強さ。小さなものにも生きていくための力が備わっている事への感動が伝わります。

二 席

明けやらぬ夏の闇夜に窓はなち低音にしてラジオききおり

山岸 とし子

闘病生活を続けておられた作者。夏の夜の窓を開け放してラジオを聴くという些細な事に、病を克服した喜びが表現されています。

三 席

大粒の雨に揺られる百日紅(さるすべり)を役所の庭に眺む止むまで

櫓木 香代子

雨が止むまで百日紅を眺めていた、という簡潔な内容に、作者がその時抱いていた様々な思いが投影されていて、読者を引き込みます。

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