趣 味
【特 選】結体整斉とはいえず、構成的にも紙面を活かしきれていないように思われますが、含蓄のある線条で書き進められたこ・・・
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【一席】「濃く淡く畦焼く煙の流れ来て男一人が見え隠れする」 畦を焼く場面に、煙の奥にいる男を置いたことで歌に奥行きが・・・
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【天】「富める子に貧しき子にも桜かな」日本人にとって桜は格別の花ですが、そんな桜を愛でるに貧富上下の差などあって欲し・・・
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【天の位】「沼の氷もすっかりとけて 姿浮き立つ湖白鳥」
叙景でありながら物語性がある。オオハクチョウに対してのコハ・・・
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【天位】「梅さくら次は香りの藤便り」 風香る五月、日本の四季。順調に推移、平和の有難さ。・・・
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【特 選】自運書の行草作は柔軟な線条なのですが布置の安定を欠く。
しかしこの隷書作は全体の纏まりがよろしく、おおら・・・
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【天】「春炬燵母を亡くせしひとと居て」母を亡くした人をさりげなく労る様子を想像させます。いまこの人にどんな言葉をかけ・・・
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【天の位】「夕日菜の花小籠を提げて 帰る母子の長い影」
五つの名詞が互いに邪魔せず、余韻を持った佇(ただずまい)の・・・
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【天位】「色あせた帯に懐かし母の影」 久々に出して見た帯。懐かしい母の姿が、後から後から思い出として浮かんでくる。・・・
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【一席】「何もかも包みかくして春を待つ岩手の雪を恨むこと無し」 雪国に住む者にとって冬は雪との戦いでしょう。その雪を・・・