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2018年12月12日

「うすい紅色 和菓子のように 咲いたさざん花 冬近い」2018年12月入選作品|老友都々逸

老友都々逸 eyecatch_dodoitu

老友新聞2018年12月号に掲載された都々逸入選作品をご紹介いたします。(編集部)

天の位

うすい紅色 和菓子のように
咲いたさざん花 冬近い

向井 智恵子

山茶花を和菓子と見立てたことはお見事。見立ては詩ごころのスタートです。

地の位

日足短く 日めくり薄く
山は紅葉(もみじ)に 気忙(きぜわ)しく

小林 良一

三つの「く」が歌と生活のリズムを整え、近づく年の瀬を感じさせます。

人の位

たった一個が おくれて咲いた
夕顔見ている 十三夜

勝亦 はる江

遅れ咲きの夕顔一つ。その一つを愛(いと)おしく思う気持が十三夜を眺める、十三夜に眺められる気持によく通じます。

十 客

嫁と曾孫の 手作り供え
心尽くしの 萩の餅

高木 まつ

お供え物として三世代の心を合せて作った「おはぎ」(春ならぼた餅)を、その手柄をお嫁さんと曾孫さんに譲って床(ゆか)しい。

歌と踊りは 大好きですが
歌も踊りも 見てるだけ

天野 照華

大好きでもやらず(やれず)見てるだけのことってよくありますね。詠み方に面白さが漂っています。

手術成功痛みがとれて
家事をするにも唄が出る

鈴木 三保子

「痛み」が消えてくれることが一番ですね。おめでとう。

読めぬ書けぬは人並以上
辞書を頼りの今日に居る

岩崎 ますゑ

上の句の自省は自虐にならず明るい点がよい。辞書を引く作業こそ終生の向上心につながっています。尊敬いたします。

おい と はいよ で通じる夫婦
七十余年の泣き笑い

黒木 弘

「おいはいの仲」「お位牌の仲」などと笑い合うご夫婦がいらっしゃいます。いろいろあったことでしょうね。

燃える紅葉に思いを寄せて
そっと絡(から)んだ藤の蔓(つる)

惣野代 英子

植物にもこんな艶(なまめ)くものがあるのですね。人間のキャッチの仕方が大切なのですね。

いつのまにやら呼び方変る
妻が私にオトウサン

山田 浩司

子にワンクッション当てて柔わらかく飛んでくるボール。家庭が育っていますね。

長寿百歳迎えて生きる
父母に感謝の手を合わす

横山 一雄

おめでとう存じます。「健康で百歳」は現代人の理想像の一つ。ご両親から頂いた「健康エリート」のお一人なのですね。

茜色した浮雲みつめ
遠い故郷(ふるさと)偲(しの)ぶ秋

王田 佗介

夕焼けに故郷の秋を偲ぶはやや平凡ですが素直な心の傾きです。

八十路過ぎても色香の消えぬ
そんな二人に立つ噂

鈴木 曻

女性の色香は別として男の方で八十歳にしてなお色香があるはご立派。「噂立てたて立てたて噂…」ですね。

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