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2025年11月05日

日々の精進を信じ無心に立ち向かう…力士たちの勝負に魅せられて。

大相撲福岡場所が11月9日から始まる。若い頃は、相撲中継を見ることはほとんどなかったが、最近、なぜかはまっている。年を重ね刺激がなくなったからなのか、力士たちの勝負に一喜一憂し魅せられている。史上最速で横綱に駆け上がった大の里のパワフルで圧倒的な押出し、新入幕から四場所連続二桁勝利のウクライナ出身・安青錦(あおにしき)の変幻自在の技も目が離せない。

平成の大横綱・貴乃花が新横綱・大の里へ贈る助言を雑誌で読んで、相撲道の極意を垣間見た。「横綱の勝ち越しラインは12勝。そのうえで優勝争いに絡むのが最低限の責務」「勝つ相撲を目指すと勝ちたいという欲が先行する。我欲が出ると勝てません。負けない相撲の真髄は、常に後がない境地に自分を置くこと。そうした覚悟を支えるのが、日々の鍛錬からもたらされる自信です」(週刊文春「大の里よ、勝ちたがるな」)。

そうした自信を鍛えるのは、必ずしも相撲の厳しい稽古だけではないという。「挨拶をする、ごはんを用意する、そして、いただきますとごちそうさまがある。玄関で靴を揃える―そういう日常の当たり前の所作を通じて『心を練る』ことなのです」(「我が相撲道」文藝春秋刊)。そうすれば、大抵のことには動じなくなるという。

勝ちを意識せず、日々の精進を信じて無心に徹し相手に立ち向かう。古くは双葉山から栃錦、若乃花、大鵬、柏戸…と大横綱は皆しかりなのであろう。

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