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2019年04月22日

「枯れた薄の 日だまり見付け そっと首出す蕗のとう」2019年4月入選作品|老友都々逸

老友新聞2019年4月号に掲載された都々逸入選作品をご紹介いたします。(編集部)

天の位

枯れた薄の 日だまり見付け
そっと首出す蕗のとう

松本 タケ

枯れ薄(すすき)の日溜りの暖かさを見つけるのも、そっと首を出すのも蕗の薹(とう)本人。擬人法の表現が浮き立つ春の喜びに通じています。

地の位

スーパームーンが大きく光る
何時(いつ)か行けるか月旅行

鈴村 三保子

兎が棲んでいたり、帝(みかど)まで巻き込む竹取物語の話など、月は魅力的ですね。

人の位

待った桜に 今年も逢えた
あの日二人で見た 未来

大石 志津江

今年も待ちに待った桜の時期になりました。各人が他人には言えない、愛して止まない「あそこの桜」をお持ちなのでしょうね。

十 客

父母と暮らした家手ばなすと
決めたふる里空仰ぐ

向井 智恵子

つらい決断か、再出発への明るい決断かは推察できませんが、父母と暮らした故郷の空の色は深い。

お久し振りねとパッタリ逢った
握手したまま掛ける腰

手銭 美也子

女の方の久し振りには、こうした形がよくありますね。

くやし泣きする日もある私
つつんでくれそな日本晴れ

惣野代 英子

涙を他人に見せることは無い。それ故、空の青さが身を大きく包んで呉れる気がするのですね。

言葉足らずの 夫の口を
妻がつけ足す 茶飲み会

王田 佗介

「言葉」「口」「足らず・足す」が結句の「茶飲み会」に上手に集結しています。

季節忘れず 落葉で眠る
丸く目覚めた蕗のとう

高木 まつ

春の目ざめを蕗のとうに見ているのは今回の天位の作と同じです。

予感まさかへ 活字になって
拾ってもらえたありがたさ

冨田 いつ子

初投稿作品が掲載された素直な喜びのお気持ですね。

七色に 変わる湯船にとっぷり浸(つか)り
お伽のお国と夢心地

宮本 ふみ子

「台湾のホテルにて」とあります。

君と微笑む集合写真
十五の春です 初恋の

岡本 政子

「十五の君へ」「旅立ちの島唄」「未来の自分への手紙」…などなど「十五の春」は今も昔も多感な年齢。

逢えば嬉しい 語れば楽し
十年振りの クラス会

飛田 芳野

詩趣は同感。リズムとして都々逸の三句目は三四の七音か四四の八音にして下さい。こゆるこを四三にすると全体が緩んでしまうのです。

有れば有る程なほ欲しくなる
金持ち なほなほ金よ金

鈴木 とく

私は一生、お金には無縁ですが、お金とはそういうものなのでしょうね。

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