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2019年07月30日

7月は無審査3作品。|皇寿書壇2019年7月入選作品

7月は無審査への推薦1作品を含め、3つの無審査作品が選ばれました。(編集部)

無審査

八木 律子(無審査推薦)

切れある筆致にして結体安定し、練度が高く引き締まった線条は一つの風格を持ち特選の数も重ねてまいりましたので、無審査に推薦させていただきます。

栗野 孤舟

手漉の紙と墨汁の濃度がよく合致して墨色の冴えが良く、「草」字から「径」字へ移る筆の流れが美しい。
「緑」字には少々掠れた線が多いように思われますが、筆良く活躍し深く強靭で含蓄があり、字形にも妙味溢れ目を引く作です。

久米 恵泉

「隆運…」と書して下さいました作は、王羲之の集字聖教序を臨書したものと思うほど字形が似ており、百歳というご高齢でありながら筆が良く活躍し「運」字の伸びある線条には敬服いたします。
「宏」字の懐が狭く少々布置が悪かったので、もう一点の自運書作を写真掲載させていただきました。生き生きとした筆致で切れ味があり、気脈一貫しスッキリと明るく清雅で風趣有す作です。

《捺印について①》
落款の「落」は落成・「款」は青銅器に刻まれた銘文を款識といい文字のくぼんだ凹を款(陰文)凸を識(陽文)とされ款は(まこと)識は(しるす)の語意がある。
落款の署名の下に捺す印を落款印といい白文は主に姓名凹(陰刻)、朱文は主に雅号・字号凸(陽刻)を刻す。この皇寿書壇では無印でも受け付けておりますが、捺印される場合、印の大きさは四(1.2㎝)~五分(1.5㎝)角位の印を捺され書かれた作品に余白が多い時は六分(1.8㎝)位を使用されてもよいのです。
しかし、印は捺せばよいというものではなく、印を捺すことにより落成させるのであるから大小変形の印を用いて位置は充分に検討され、効果を上げるべく考慮することが望ましい。(続く)

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