趣味
2026年08月25日
「AIを召使とも師匠とも」2026年8月入選作品|老友川柳
老友新聞2026年8月号に掲載された川柳入選作品をご紹介いたします。(編集部)
天 位
AIを召使とも師匠とも
佐野 磯雄
急速に普及、使用されている人工知能。位置づけが課題ですが、それを召使、師匠の対照的な語で問いかけるのは、川柳眼の鋭さを物語りますね。
地 位
老いの日々黄信号時間長くなる
細川 彰
老境をどう表すか。赤でもなく青でもなく黄色の信号。それが長くなると言い切るところに、事実をありのまま受けとめようとする勇気を感じます。
人 位
低金利歩幅縮める散歩道
原島 幸男
金利の低さと歩幅、一見無関係なものを強引に関連づけるのが妙味。日課の散歩も気持ちよくできないという辛い心理は、共感を呼ぶことでしょう。
五 客
熊さんも泳ぎたくなる観光地
栗村 正
熊の出没に恐怖を覚える向きが多い中、観光地の魅力に焦点を当てて、やんわり問題提起する。ユーモアが光りますね。
各国は会談ばやり怪談も
本庄 一郎
首脳会談のニュースが報じられる中、実際は何を話し合っているのか、怪しいという庶民感情。怪談だと不気味ですね。
病室は仕切り直しの支度部屋
瀬川 征光
入院中の心理を詠んだ句。人生の仕切り直しの支度の役割を持つのだと言われると、前向きになれる人が多いでしょう。
鐘鳴らす世界平和を祈るのみ
森井 睦子
神社参拝の際の願い事。個人的なものにする段階ではなく、世界平和を祈るほかない……切ない思いが伝わって来ますね。
酒やめてやめたやめたと言い触らす
佐野 磯雄
酒豪で鳴らした人が、断酒を決意。誘われると断るのが辛いので、自ら明るく告げて回る。生活の知恵に哀歓が漂います。
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