高齢者のための情報サイト【日本老友新聞】

老友新聞
ルーペ

コラム

2020年11月16日

第42回 丸亀城~石垣マジックに魅了される美城~

所在地=香川県丸亀市一番丁

種 類=平山城

別 名=亀山城

 

丸亀城の石垣は日本一美しい! という人が大勢いる人気のお城です。ダイナミックな高石垣は螺旋階段のように連なり、その上で風格のある現存天守が見下ろしています。予讃線の車窓から見えるその雄姿は迫力があり吸い込まれるようです。

時代異なる石垣が紡ぐ芸術

この城の前身は、高松城の生駒正親が西讃岐一帯の警備の出城として、奈良氏の砦跡を大幅に改築して造り上げたもので敷地面積は決して広くありません。建物自体は元和の一国一城令で廃却となりました。正親は城の維持に苦労したのですが、4代、54年間で生駒氏は秋田へ転封となり、その後、讃岐国は二つに分かれ東讃には松平、西讃には天草から山崎家治が入府し、山崎氏は廃城となっていた丸亀城を修復します。

現在の大石垣はこの時代に出来たものです。その後、京極高和、高豊親子が改修築し7代続いて明治を迎えています。

昭和22年から25年までの解体修理のおり、壁の中から「万治第三天三月吉日」の板札が発見されました。これにより寛永年間に山崎氏が築いた天守を、次の京極氏が万治三年に三重櫓として改装したことが証明されています。この天守が現存されており必見です。高さ15メートル程の現存する日本最小の天守です。狭い土地にスペースを工夫して二段、三段と階段状に配置したお城なので、建造物も全体的に小ぶりに出来ています。

高さ15メートルの現存する日本最小の天守

建造物では、大手一の門と二の門、御殿表門、番所、長屋は現存です。大規模な枡形門は全国屈指となっており、開閉式扉を持つ鉄炮狭間は大変珍しい造りです。

コンバクトなお城なので建造物や石垣が密集しているため、石垣は折り重なって見えるのです。美しく計算された石垣群を支えるのは、屏風のようなせり出しの屈曲と、扇の勾配といわれる折り返しの曲線美でしょう。

防護力を上げるために、石垣の中央部分に出隅や入隅という折れ曲がりをつけ、この凹凸が石垣のラインに微妙に変化をつけ、見上げる人を魅了する芸術品としているのです。時代の異なる石垣が残っているもの魅力で、まるで織物を思わせるような石垣が紡ぐ芸術を見て歩くのも楽しいです。

螺旋階段のように連なる高石垣

日本全国どこを探してもこんな石垣マジックに出会える城は無いと思います。

この記事が少しでもお役に立ったら「いいね!」や「シェア」をしてくださいね。

トップへ戻る ホームへ戻る