趣味
2025年05月12日
「雪の降る日は こたつに入り 差しつ差されつ 雪見酒」2025年4月入選作品|老友都々逸

老友新聞2025年4月号に掲載された都々逸入選作品をご紹介いたします。(編集部)
天の位
雪の降る日は こたつに入り
差しつ差されつ 雪見酒
菊地 幸子
最も美味しいお酒の飲み方の一つですね。今年もこんな一日が欲しい。
地の位
孫に誘われ お寿司やさんへ
もう満腹と 五分(ごぶ)の腹
岡本 政子
お孫さんの懐具合まで気にするのが、おばあちゃんの気持ちなのですね。その優しさが、皆に慕われる因(もと)なのです。
人の位
卒寿賜り 書く「松の葉」は
感謝感謝の しるしまで
手銭 美也子
九十才になった喜びを「寸志」とはかけないお相手に「松の葉」の三文字で表す敬意を込めた心の歌ですね。
五 客
今度は勝つぞと 買う宝くじ
物の見事に 大外れ
下田 尚保
私も「当ててやるぞ」という意気で売り場に顔を突っ込むのですが、未だに当たった例なし。
傘寿を越えても 激しい踊り
サンバダンスにのめり込む
下田 尚保
「浅草サンバ」を何回も見物しましたが、傘寿(八十歳)を超えても踊る人は大勢いる様になりましたね。
せまる黄昏 街灯灯る
紅き提灯 彩(いろ)を増す
佐野 磯雄
昔の流行歌、フランク永井の「君恋し」。宵闇迫れば悩みも果て無く…を想い出しますね。
江戸のはずれで 静かに暮す
たまに通るは救急車
山田 浩司
「東京都江戸川区」はそんなに静かな所なのですか?
栄一お札は 浮気なようで
あっという間に 居なくなる
王田 佗介
渋沢栄一氏は無論、壱万圓札のこと。よって「お札」は「お前」とした方がよいかも知れませんね。
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