趣味
2025年07月31日
「生きた証をちりばめながら昭和百年道連れに」2025年7月入選作品|老友都々逸

老友新聞2025年7月号に掲載された都々逸入選作品をご紹介いたします。(編集部)
天の位
生きた証を ちりばめながら
昭和百年 道連れに
王田 佗介
ご自身が証となり、月日に主従を任せながら、昭和の百年間を道連れとして、歴史の一部になっている、と詠んだことが素晴らしい。
地の位
残雪まだらの 山並み眺め
桜が酔わせる 里の春
瀬川 征光
眺める山脈にはまだ雪が残るが、確かな足取りの春が、この里に、桜の喜びをもたらしています。
人の位
昭和百年 戦さと飢えに
堪えたあの日々 思い出す
岡本 政子
「昭和一〇〇年」と言われると、私も感慨無量となる昭和生まれです。
五 客
またも値上げだ 納豆・卵
元気お出しよ わが財布
岸 慶子
たかが納豆や卵の値さえも、気にせずにはいられないのが我々庶民なのですぞ、政治家さん!
ひいまご誕生 指しゃぶりする
メール巴里(パリ)から 届く朝
手銭 美也子
お孫さんご一家がフランスの巴里にご赴任なさっておられるのですね。ご自慢のお孫さんなのですね。
チエミの持ち歌 テネーシーワルツ
聞く度懐かし 昭和の日
下田 尚保
I was waltzing with my darlin to the Tennessee Waltz 戦後の匂い、プンプン…。
鶯巣作り わが家の桜
祖父の代から よい桜
櫓木 香代子
貴女がお爺ちゃん娘で好かれた方だったことがよく判ります。
山又山の向うに高く
雪の富士山 世界一
鈴木 とく
「高さ」では世界一でなくとも、美しさ・端麗さでは世界一ですね。
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