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2021年08月20日

「さようならとは淋しい言葉 またの来る日を 待ってます」2021年8月入選作品|老友都々逸

老友新聞2021年8月号に掲載された都々逸入選作品をご紹介いたします。(編集部)

天の位

さようならとは淋しい言葉
またの来る日を 待ってます

黒木 弘

私にも「さようなら」とは言わず「じゃ、またね!」と笑顔の手を振る友人が居ました。

地の位

四年たったら 又逢いましょう
今年はコロナが 金メダル

山田 浩司

三波春夫さんの「東京五輪音頭」を想い出させますね。それにしても今回のオリンピック、盛り上がりませんね。

人の位

起きろ起きろと 昼寝のお邪魔
庭木に五月蝿い 油蝉

岸 慶子

七年間の地下から一週間だけの樹々での暮らしと聞きます。その果報なさに免じて許しましょうか。

十客

聖火リレーが 唐津を走る
トーチの作者も 握りしめ

櫓木 香代子

トーチ作者は佐賀県出身のデザイナー吉岡徳仁氏で県の最終ランナーを務めた。

無理はするなと毎日言われ
程が測れぬまま 米寿

小林 良一

気遣いして呉れる人が身の周りに居らっしゃるお幸せの八十八歳。目出度い。

昭和生まれも 令和の波に
乗って 浮き世の渡り船

惣野代 英子

昭和時代からの人生経験が平成を抱き抱えて、令和の様々な出来事や人々への助言になって欲しい。「渡り船」が「渡し船」とは違う深みを乗せていることに気付く。

暑い夏の日 生まれて夏見
雪の日生まれの 児は雪也

岡本 政子

命名には大なり小なりエピソードがある。そして皆、感動に包まれていますね。

古木(こぼく)なれども 成らずの梅が
今年 五キロも採れた幸

勝亦 はる江

実の成る樹木は富貴のしるし、と言いますね。

お祭り出来ぬと 嘆いている娘(こ)
茶籠背中に 茶摘み唄

鈴木 とく

日本国中、お祭り事中止の今年。下の句で茶摘みまつりが目に浮かびます。

今は帰るな 送るよ葡萄
互いの安否を 問う便り

手銭 美也子

コロナ禍の今年は便りだけにして、都会からの帰省は見合わせる人が多いようですね。

コロナ早よ去れ 五輪の邪魔だ
菌に参加は させません

鈴木 曻

オリンピックの組織委員長さんが喜ぶ一言です。

蝶のいたぶり 体をあずけ
命燃やして 尽きる花

王田 佗介

蝶を男性、花を女性と見るなら、ちょっと昔の花柳の世界の哀歌ですね。

家にこもるも 案外楽し
刺しゅう あみ物 鍋料理

向井 智恵子

座りの良い詠み方ですが、下の句を三つの名詞を並べる術は、昔からあるやや安易な表現法です。

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