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2022年04月19日

「二人三脚 ここまで生きた 妻のおかげと 思う幸」2022年4月入選作品|老友都々逸

老友新聞2022年4月号に掲載された都々逸入選作品をご紹介いたします。(編集部)

天の位

二人三脚 ここまで生きた
妻のおかげと 思う幸

山田 浩司

奥様には奥様の、ご自分にはご自分の役目があって恙(つつが)無く来た。それを奥様のお蔭と思える所に作者の偉さがあるのですね。

地の位

話し上手と 日なたの温み
時の経つのを 忘れます

鈴木 とく

いかにも暖かさが恋しい冬の一作。話し上手な知人に逢えてうれしい気持ちがよく表れています。

人の位

寒い寒いと 言いつつ家族
違う寒さを 持ち帰る

王田 佗介

「違う寒さを持ち帰る」は、成る程と感服させられる言い廻しですね。

五 客

ぽとりぽとりと 手力弱り
締めた蛇口の 水の音

岸 慶子

立ち居振る舞い全てに締まりが欠けてきた自分に気付くことの寂しさの余情が、作を名詞止めにしたことによって良く表されました。

登山大好き 雪山呼ぶよ
山靴アイゼン 磨くだけ

櫓木 香代子

アイゼンは登山靴の下に付ける滑り止めの金具のこと。鉄かんじき、とも言う。お若い頃の颯爽たる雄姿が目に見えます。

母の笑顔が 瞼に浮かぶ
ほんになつかし 里帰り

惣野代 英子

若い頃、都新聞(現東京新聞)の記者であった作家長谷川伸先生の都々逸に「瞼上下合わせりゃ闇に浮いて出てくる母の顔」がありますが、英子さんの作にはご実家のなつかしさと豊かな故郷の肌合いが加わっています。

梅は満開 春まだ浅い
好きな読書の 昨日今日

手銭 美也子

満開の梅に春の陽射しを感じつつ読書三昧。豊かなお時間ですね。

孫には逢いたい コロナが恐い
スマホでバイバイ 元気でね

藤本 洋子

新型コロナウイルスで世界中が「逢い不足」になっていますね。でも洋子さんはスマホという機器を使えるのですから、現代をお若く生きてますよ。

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