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2018年10月24日

「園児たち撒かれたやうに昼寝かな」2018年10月入選作品|老友俳壇

老友俳壇

老友新聞2018年10月号に掲載された俳句入選作品をご紹介いたします。(編集部)

園児たち撒かれたやうに昼寝かな

王田 佗介

場所も向きも好き好きに横たわる子供達の姿が眼にうかびます。園児を伸び伸びと育てている幼稚園、元気な子供達の声が止んでいる静かなひとときです。

北山は魁夷の世界夏木立

近藤 貞子

東山魁夷には雪の北山杉を描いた作品もありますが、この句は夏の北山杉を前にして魁夷の画境と重ねています。「魁夷の世界」と大胆に言いきったのがいいと思います。

夏草や遠く過ぎゆく救急車

糸井 榮

救急車の音を耳にした作者、救急車に乗る人を思いやっているようです。音が消えて目に入った夏草の茂る光景は、何事も無かったような静けさです。

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