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2022年07月14日

「戦争を知らず一生終りたし」2022年7月入選作品|老友川柳

老友新聞2022年7月号に掲載された川柳入選作品をご紹介いたします。(編集部)

天 位

戦争を知らず一生終りたし

王田 佗介

戦争に対して正面から批判するのではなく、自らの人生の課題に落とし込んで表現しているのが、却って共感を呼びます。日本の動きにも矛先が?

地 位

チャンバラで遊んだ仲間杖お世話

新井 純一

長い付き合いの幼なじみが杖のお世話になる様子に、形の似たおもちゃの刀で遊んだ頃を思い出すという心情が、よく伝わります。対比がお見事。

人 位

総理殿張り切り過ぎが怖いです

本庄 一郎

権力者がとかく暴走しがちなのは、古今東西を問いませんが、やんわりとブレーキをかける言い回しが効果を生んでいます。選挙前らしい一句。

五 客

信念を曲げず自叙伝まだ未完

田中 和代

自叙伝を書いたりするのは、人格が丸くなり妥協するようになってから…その熱い心意気が、老いないコツなのかも。

行ってきます遺影に家の留守たのみ

阿部 良子

たとえ亡くなっていても、生前と同様に留守を頼むとは!理屈を超えた家族愛に感動させられますね。

美ゅら海の鯨の踊る返還日

櫓木 香代子

五月十五日に返還から五十周年を迎えた沖縄。知ってか知らずか、鯨まで踊り出す祝祭気分を描いて、爽やかです。

老いらくの極楽浄土日なたぼこ

鈴木 とく

日なたぼっこの心地よさを、極楽浄土という大げさな表現と結びつけたユーモアが光ります。日常に喜びの種はあるのですね。

日向ぼこ昭和史語る老い二人

倉澤 登美子

同じく日なたぼっこを題材にしていますが、青春時代を過ごした昭和の思い出を語り合う情景がほのぼのとしていますね。

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