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2024年04月09日

「辰年を祝う心に門松の青々とした竹の切り口」2024年4月入選作品|老友歌壇

老友新聞2024年4月号に掲載された短歌入選作品をご紹介いたします。(編集部)

一 席

辰年を祝う心に門松の青々とした竹の切り口

藤澤 忠男

清々しく堂々とした新春詠。門松の竹の切り口の描写で詠い収めて見事です。

二 席

妣のこの繕い残るエプロンに腕を通せば彼岸がみえる

岸 慶子

「妣」は、既に亡くなっている母の事。亡きお母さまが繕ったエプロンに、当時の慎ましい生活、母との思い出が見えてきます。

三 席

老いるとは寂しきことに慣れること今日も生きゆく亡き夫(つま)と共に

阿部 サウ

「老いるとは寂しきことに慣れること」多くの方々の共感と感動をよぶ上の句です。

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