趣味
2025年06月13日
「一人来てまた一人来て白鳥の戯るる池の辺賑わいて」2025年6月入選作品|老友歌壇

老友新聞2025年6月号に掲載された短歌入選作品をご紹介いたします。(編集部)
一 席
一人来てまた一人来て白鳥の戯るる池の辺賑わいて
王田 佗介
春が近づき、白鳥ともそろそろお別れ。池の辺に、一人また一人と集まってきて段々賑やかになってくる様子が、近づく春の雰囲気を伝えます。
二 席
竹藪の渓(たに)になだるるひとところ桜の花の華やぎのあり
岸 慶子
竹と桜。「渓谷になだれるように生い茂っている竹」を初めて想像しました。簡素な印象の竹と、華やげる桜の取り合わせが印象的です。
三 席
冬山の木の根雪穴春めきてうさぎ喜びしばしの仮寝
小林 良一
「冬山の木の根雪穴春めきて」がリズミカルです。更に「うさぎの仮寝」も楽しい表現。春らしい一首です。
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