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【一席】「いさかいを繰り返しつつ古稀過ぎて朝餉の卓に淡き日が差す」 朝食のテーブルにさす淡い日が、現在の穏やかで幸せ・・・
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【天】「息かけて夢を廻すや風車」くるくる回る風車に自身の願望などを委ね空想の世界に遊ぶ作者です。幼児の思い出なども蘇・・・
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【天の位】「世界遺産に朝日が差して 富士の高嶺の雪化粧」
どの世界遺産? と思う読者に雪化粧の富士山を登場させた。・・・
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【天位】「歳重ね心が通う和を広げ」 年をとると、年中アチコチ痛くなる。同年齢の友人と、その話になる。ひとり悩んでいる・・・
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【一席】「Tシャツの「風」の一文字ふくらませ階段駆け上る若き脚」 駅での情景でしょうか。「風」の一文字ふくらませ、が・・・
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【天】「日向ぼこ膝にとまりし蝿追わず」寒い季節、日の温もりに身を置く心地良さは人間も蝿も同じです。そう思えばこの蝿追・・・
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【天の位】「過疎の村道賀状をのせて 赤いバイクの走る音」
元旦配達の年賀状らしい雰囲気を晴れ晴れと表した。バイクの・・・
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【天位】「声援が天井抜ける結弦舞い」 フィギュアスケートで世界最高点を更新した羽生選手。東北の人々に力を与えたばかり・・・
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【一席】「紅葉の桜葉一つ肩に落つ坂あえぎつつ登りいく時」 あえぎながら坂を登る肩に、紅葉した葉がふわりと落ちた。作者・・・
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【天】「松手入済みたる庭の日差しかな」単純な作品ですが、さっぱりと姿美しくなった松とその庭の静けさが日差しに目を止め・・・