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2016年08月06日

オリンピックスタジアム建設で揺れる日本…いっそ「お城」で開催してはいかが?<市田ひろみ連載6>

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2020年のオリンピックのメインスタジアムが予算の膨張でゆれている。

1300億円が2520億円になったとあっては、誰だってびっくりする。

家とか車とか、大きな買物をする時は、予算を聞くのは当たりまえだ。

予算を聞かずに大きな買物をする人があるだろうか。

安藤忠雄さんも審議委員の一人だったが、建築家の第一人者なのだから、デザインがしぼり込まれてゆく段階で、建築費用がどうなのか聞いてほしかった。

何といったって、私のところへ取材に来るはずはないが、2020年のオリンピックのメインスタジアムには夢がある。

京都は外国人観光客も多く『トラベルアンドレジャー』誌で2年続けて観光地世界一だ。

台風11号の嵐の中で心配されたが、祇園祭本番の山鉾の巡行が決行された。

京都の底力だ。

20メートルをこえる鉾の屋根の上に、バランスをとるために4人が乗る。

今年の台風の中で、屋根方は命綱をつけて鉾にのぼったそうだ。

千年の歴史は、芸術の後に、京男たちの祭にかける力が宿っている。

ところで、そんな京都にある世界遺産の中で、国宝の二条城を訪れた人もあると思う。今、日本ブームだし、2020年のオリンピックのメインスタジアムに、日本の城はどうだろう。

城のメインスタジアムのまわりは公園にして選手村を作るのだ。

そうすれば、オリンピックが終わっても、いろんな利用の仕方があるし、何よりも、せっかくの日本のオリンピックのメインスタジアムとして、和の文化を世界に知らしめることになる。日本の城をイメージとして、和のデザインを提案してくれる人はいないのか。

ところで私は、20年程前、京都国体の旗手のユニフォームをデザインした。

ひざ丈の二部式のきもので、黄色とオレンジのあざやかな色だった。

重要なことは、自分で着られることだ。毎日着付の人が必要では困る。

自装出来て、貴重品は小さなポーチを肩からかけると良い。

国体では、あざやかな旗手の姿がみごとに花開いた。

皇太子殿下も開会式にお越しになり、旗手の装いを見て

「良く出来ていますね」

と言って下さったことが京都新聞に載った。

何はともあれ、新国立競技場は、いちからの出直しだ。何とか工期に間に合うように祈るばかりだ。

実際、2020年、スタートすれば、世界中のお客様を迎えることになる。

観光産業ばかりでなく、交通機関もふくめて、よほど膨張する人口をどのように動かすのか。

国民は、国が叫んでいるおもてなしをいよいよ暮らしの中に生かす時だ。

言葉の壁はあっても、私は世界中、ひろみ流で歩いて来た。

  • 笑顔
  • 掌をあわせておねがい。

世界共通の表現で、心をかよわせながら、私は地図に名前の載っていない村を歩いて来た。

2020年を前に、城のイメージの一大イベントを成功させたい。

首相も大変だけど、身体を大切にして、日本の舵取りをしてほしい。

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市田 ひろみ
  • 服飾評論家

重役秘書としてのOLをスタートに女優、美容師などを経て、現在は服飾評論家、エッセイスト、日本和装師会会長を務める。

書家としても活躍。講演会で日本中を駆けめぐるかたわら、世界の民族衣装を求めて膨大なコレクションを持ち、日本各地で展覧会を催す。

テレビCMの〝お茶のおばさん〟としても親しまれACC全日本CMフェスティバル賞を受賞。二〇〇一年厚生労働大臣より着付技術において「卓越技能者表彰」を授章。

二〇〇八年七月、G8洞爺湖サミット配偶者プログラムでは詩書と源氏物語を語り、十二単の着付を披露する。

現在、京都市観光協会副会長を務める。

テレビ朝日「京都迷宮案内」で女将役、NHK「おしゃれ工房」などテレビ出演多数。

著書多数。講演活動で活躍。海外文化交流も一〇六都市におよぶ。

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