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医療と健康

2018年05月09日

「ちょっと聞いて」と言ってみよう

新しい環境に身を置くことが多い季節です。前回に引き続き、この時期、メンタル面で気を付けておきたいことについて話します。

まず、入社、異動、昇進、新しい仕事への抜擢など環境の変化は、たとえ良い変化であってもすべてストレスの源になることを覚えておきましょう。結婚、子どもの誕生などにおいても共通しますが、人は一般的におめでたいことであっても、ストレスを感じるものなのです。なぜ、自分は疲れているのだろう……と考えこむ必要はありません。環境が大きく変わることはストレスになりうる。そうわかっていれば、必要以上に悩むこともありませんし、自分自身でケアをすることもできます。

そして、ぜひそのようなときは「ねぇ、ちょっと聞いて」とあなたの周りの誰かに話を聴いてもらいましょう。ストレスがたまったとき「ねぇ」と聞いてくれる人がそばにいるかどうか。それがストレスにつぶれるか、乗り越えられるかを大きく分けます。

以前、「男は黙って」という言葉がはやりました。男はあれこれ言わずに黙ってやる、泣き言を言わず腹に収めろといった意味合いなのですが、メンタル的にはこれではいけません。誰かに言ってすっきりしたいという感情を大事にして感情の開放をするほうがメンタル的には健康でいられます。

中には、弱音を吐くのが苦手という方もいるでしょう。しかし、たまったストレスはうつ病や心身症を引き起こしかねません。

また、その鬱屈を他者に向けて攻撃する人もいます。自他にダメージを与えないためにも「愚痴ははかない」「弱音は言わない」という姿勢を少し変えて自己を開示していくことも大事です。

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山本 晴義 医師
  • 心理カウンセラー

日常よくある心の悩みについて、山本先生が解説します。心を健康に保ち、毎日健やかに過ごしましょう!

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