趣味
2025年11月25日
「村中の風のつながる稲穂かな」2025年11月入選作品|老友俳壇
老友新聞2025年11月号に掲載された俳句入選作品をご紹介いたします。(編集部)
天
村中の風のつながる稲穂かな
王田 佗介
村のあちらこちらを吹き集めた風が届いた稲穂です。この風で育った稲は、まさにこの村ならではの品種です。村自慢の美味しい新米がとれそうです。
地
忘れ去ることも幸せ冷し酒
近藤 貞子
我々は日々何かと忘れつつ生きているのですが、年を重ねると忘れてはいけない大切なことも忘れがちになります。それを憂わず忘れてもいいのだと自身を納得させているのでしょう。この納得を冷酒が後押ししてくれます。
人
もう居ない筈のごきぶりまた退治
小柴 一子
不快なごきぶりは夏によく出るので夏の季語になっています。すばしこく逃げるのでその退治は結構大変です。「また退治」には苦労のほどが偲べ、奮闘する様子が目に浮かびます。
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