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コラム

2021年03月30日

「ガーデニング大好き」~本紙読者投稿より

以前、新聞のチラシに「青空の下で挿し木やガーデニングをして働いてみませんか。年齢不問、初心者歓迎!」とありました。ガーデニングが大好きな私は、早速応募した。

…しかし甘かった。ほとんどは力仕事。想像していた仕事とは大違い。初心者らしい人も見当たらなかった。ちょっと怯んだが、それでもチャレンジしたいと思った。
苗木まわりの草をせっせと抜いていたのだが、暫くするとあたりの気配が無い。他の人は、既に他の仕事にかかっていたのだ。
パート仲間の一人が気付いてくれ、
「私についていらっしゃい」
と促してくれた。全くの初心者の私は、仕事の流れも分からなかったのだ。

ある日社長が
「なあに、一年もすれば分かるよ。繰り返しだから」
と言われた。その日、家に帰ってもやる気十分。ジーンズの布で仕事着を仕立てた。工場の工員さんがつけている前掛け、ポケットもつけた。

仕事はアイビーの苗作り。ツルが2メートルくらいあり、均等に葉がつくように約6センチにカット。これが苗になる。
ポットに土を入れて、苗を5本ずつ挿していく。皆についていくのがやっとだった。
それでも根気よく続けると
「速いじゃない!」
とパートの先輩に言われて嬉しかった。
次の工程は苗を一輪車に積んでビニールハウスまで運ぶこと。これも難しく、よろけて転んだりもしたが、やがて難なく出来るようになった。

社長も時々作業の輪に入り、アイビーを手際よくカットされる。今でもそれがお手本になっている。
「この仕事は当分儲かるから、気を入れてやってください」
と言われた。

アイビーは寄せ植えを引き立ててくれる。今でもアイビーの苗は人気だ。花屋さんで必ず見かける。土仕事も、草花を育てることも楽しいと思った。
その時のアイビーは今も元気に育っている。(埼玉県 S・K)

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