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三遊亭ぽん太の下町寄席からこんにちは!

三遊亭ぽん太の下町寄席からこんにちは!

2021年09月17日

連載1「はじめましてのごあいさつ」

はじめまして!
三遊亭好楽の七番弟子、三遊亭ぽん太と申します。
今月から月一でコラムを連載することになりました。
初回ということで今月は自己紹介をさせて頂きます。
2015年2月に笑点のピンクの着物でお馴染みの三遊亭好楽に入門し4年弱の前座修行を終え、ただいまは真打ちを目指している二ツ目という身分の若手落語家です。
前座の時は【好也】という名前でしたが、二つ目に昇進する際【ぽん太】に改名を致しました。
前座名の方が立派な感じがしますね(笑)
ただこのぽん太という名前はなかなか由緒がありまして、数々の名作落語をお作りになった我々落語家にとって神様と言っていい三遊亭圓朝師匠のお弟子で初代のぽん太がおりました。
その圓朝師匠のお墓が東京谷中の全生庵にあるのですが、その同じ区画内に初代のお墓があるという、それぐらい圓朝師匠にかわいがられていたそうです。
ただ【三遊亭ぽん太の墓】ではなく【ぽん太の墓】と書かれているため、お墓参りにくる人は飼っていた犬かなにかだと思って手を合わせております(笑)
また初代ぽん太の人となり自体も色々と文献を漁って調べてみたのですが、ざっくり要約すると『食いしん坊で愛嬌があるおバカさん、ただしあまり落語はしない』という感じでして、分かりやすく言うと『絵の描けない山下清』といったところでしょうか。
そういった抜けてるところが可愛がられる由縁だったようです。
そんな名前を継いだ私が初代と似てるのかどうかはご想像にお任せします。

さて私ぽん太がなぜ落語家になったかといいますと、学生の頃から演劇をやっておりまして、10年程前に一人芝居の企画を行った際、落語をやりました。
元々、たまに寄席へ行く程度には落語を嗜んでいたのですが、自分で話してみるとさらに魅力にとりつかれ、今にいたっております。
落語が演劇と違うところは、なにしろ台本がすでにあって面白さが保証されているという点です(笑)
演劇は台本が完成するのが本番の直前で中身がどうなるかわからないというのもざらでしたので、これは画期的なことでした!
また自分で演じてさらに演出も出来るという、自由度の高さも性に合っていました。
そして30代を目前にした29才の終わりに一念発起をして師匠好楽に弟子入り志願をし入門を許されました。

今後の目標としては、40才までに落語を200席覚えること(現在120席)と、あとは【ぽん太】という屋号の全国の飲食店を制覇することです!
居酒屋にありそうな名前ですからね、ぽん太。
お店の前には信楽焼の置物もあると思います。
決めつけですが(笑)
この連載では落語そのものや落語界の裏側を綴っていければと思っております。
未熟者ですが、何卒よろしくお願い致します!

お知らせ

三遊亭ぽん太の一人会
ぽん太ラボ
9月20日、10月23日、11月27日
時間・全日14時開演(13時半開場)
会場・亀戸梅屋敷(JR亀戸駅徒歩7分)
料金・予約1500円、25才以下割1000円、ぽん太初めて割500円
ご予約、お問い合わせ・pontathe2nd@gmail.com

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三遊亭ぽん太
  • 三遊亭ぽん太
  • 落語家
  • 1985年2月24日生まれ / 愛知県名古屋市出身 / 法政大学社会学部卒 / 2015年2月に三遊亭好楽に入門、前座名「好也」 / 2018年11月二ツ目に昇進「ぽん太」を襲名 / 現在、持ちネタは古典新作合わせて140席以上ある
  • ぽん太さんのHP
    https://pontathe2nd.amebaownd.com/
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