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三遊亭ぽん太の下町寄席からこんにちは!

三遊亭ぽん太の下町寄席からこんにちは!

2021年10月19日

連載2「名前」

こんにちは、三遊亭ぽん太です。
連載も第二回目となりましたが前回が自己紹介でしたので、今回から本格的に落語界などについて書いていければと思います。

あまり落語に詳しくない方に初対面で「三遊亭ぽん太です。落語家です」と名乗ると結構な確率で聞かれるのが「本名ですか?」という問いです。

芸名です。
我が子にぽん太なんて名前をつける程、私の親もトンチキではないです(笑)
我々の世界では芸名と言わず高座名と言いますが。

これを師匠がつけて下さるわけですが、特に前座の頃はお客様に覚えてもらうためにキャッチャーなかわいらしい少しユーモアを感じさせる名前になることが多いです。
私は好也というちょっとかっこいい名前でしたが、一門の兄弟弟子で挙げますとけん玉、じゃんけん、しゅりけん、楽(ら)っしぃ、まん坊などでおりました。
変な名前であることは多いのですが憧れて入った世界で尊敬する師匠から最初に頂いたギフトですのでみな愛着がありますし案外すぐ慣れます。

今はコロナ禍で出来ませんが、以前は打ち上げの時に居酒屋で「お~い、じゃんけん生ビール!」「しゅりけん、こちらのテーブル注文まだ!」などと大声で呼んでいたので、他のテーブルの人たちには「変わったあだ名のセンスの集団だな」と思われてたことでしょう。

そんな具合に慣れた名前ではあるのですが入門をして前座も二年を過ぎ、修行期間の終わりが見えてくると仲間内でよく話題にあがるのは『次はどんな名前にするか』です。
通常師匠に入門すると前座修行というものが3~4年あり(修行の中身についてはまた別の機会に書くつもりです)、晴れて二つ目に昇進しますと羽織を着ることができ、落語家としてほぼ一人前の扱いになります。
そこからまた10年程修行期間がありまして、寄席で主任(トリ)を務めることが出来る真打ちに昇進します。
このステップアップの時に大抵の落語家が改名をするのですが、つらい前座修行中はよく改名、襲名談義に花を咲かせて、将来の夢を語ってました。
まぁ名前については師匠が決めることなので実際には実現しないことの方が多いのですが(笑)

ただ古典芸能の世界では以前からある名前(名跡と言います)を襲名すると芸が伸びるとも言います。
先人の名前を汚すわけにはいかないのでその分努力するということなのでしょう。

現在一般の世界ではないことですが昔は商人の世界でも親の名前を継ぐというのは当たり前にありました。
今だと役職が近いニュアンスかもしれません。
なのでどうでしょう、出世を目指している方は家でパートナーに社長などと呼んでもらうというのは。
少し風格が出るかもしれません。
ただあくまで「社長!」であって、さんを付けて「社っ長さん!」にするとただの飲み屋の客になってしまうのでそこは気をつけて頂きたいところです。
私も師匠と呼ばれて、支障のない落語家になれるよう精進していきます。

では本日はこのへんで。

三遊亭ぽん太

今後の予定

三遊亭ぽん太月例勉強会
ぽん太ラボ
10月23日(土)、11月27日(土)、12月25日(土)
時間・全日14時開演(13時半開場)
会場・亀戸梅屋敷(JR亀戸駅徒歩7分)
料金・予約1500円、25才以下割1000円、ぽん太初めて割500円

三遊亭ぽん太独演会

怪談乳房榎完全通し口演
10月31日(日)
時間・14時開演(13時半開場)※上演時間は休憩を含めて三時間十五分を予定しています
会場・新宿シアターミラクル
料金・予約2000円、25才以下割1500円、落武者コスプレ割500円

ご予約、お問い合わせ・pontathe2nd@gmail.com

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三遊亭ぽん太
  • 三遊亭ぽん太
  • 落語家
  • 1985年2月24日生まれ / 愛知県名古屋市出身 / 法政大学社会学部卒 / 2015年2月に三遊亭好楽に入門、前座名「好也」 / 2018年11月二ツ目に昇進「ぽん太」を襲名 / 現在、持ちネタは古典新作合わせて120席以上ある
  • ぽん太さんのHP
    https://pontathe2nd.amebaownd.com/
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