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2023年01月16日

「よくしゃべるけれどなんにも言わぬ人」2023年1月入選作品|老友川柳

老友新聞2023年1月号に掲載された川柳入選作品をご紹介いたします。(編集部)

天 位

よくしゃべるけれどなんにも言わぬ人

王田 佗介

饒舌な人って、得てして肝心なことを言わないものですね。この一句、一見矛盾した表現に見えて、ピリリと風刺が利いた傑作ではないでしょうか。

地 位

川柳へ愚痴を聞かせて軽くする

阿部 良子

人物ではなく、文芸ジャンルとしての川柳に「愚痴を聞かせる」という発想が、実にユニーク。ストレス解消に川柳が役立つのはうれしいですよね。

人 位

節電に重ね着すれば起き達磨

菊地 幸子

重ね着をした自分を鏡で見て、苦笑いしたのでしょうか。足のある「起き達磨」の語が効果的です。節電で、社会情勢もちゃんと組み込んでいますね。

五 客

クラス会もっと若いのいないのか

新井 純一

あり得ないことをわざと叫んで笑いを取る手法がありますが、これは典型。全員が老いてしまった侘しさもほの見えます。

見た目より中身が大事ハロウイン

福田 浩明

仮装を競うハロウイン。痛ましい事故も発生。外見にとらわれず、内面を磨かなければという戒めが説得力を持ちます。

百円でぽっくり願うポクリ寺

岡本 政子

少額のお賽銭で図々しい願い事という題材だけでも川柳らしいですが、それが「ポックリ死」となると、さらに皮肉が強烈。

美人には歳をきかれて鯖を言う

新井 純一

いくつになっても、美人相手だと鼻の下が伸びる男の性。ついついサバを読むというか若く答える場面が目に浮かびます。

毎朝の読経で体調確かめる

菊地 幸子

日課で体調がわかる、これは健康の秘訣でしょう。「毎朝の読経」には全国紙四つが表現されていることにお気づきですか。

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