天　位

少子化はカラスと帰る子も居ない

桜井　美智子

お手々つないで、肩を組んで、みんなで歌を歌って等、童謡にいくつも出て来る光景。たった一人、淋しく帰る姿がかなしい。今後の日本が憂える。

地　位

長電話相手もよほど暇な人

仲野　まつ乃

訪れて来る人もなく一日中おしゃべりが無くて、さあやっとベルが鳴った。やれ嬉しや。アレコレ世間話に花が咲き、終わらない。

人　位

予想だにしない事件が目白押し

村上　重晃

今ニュースをやっている最中。そこへ只今入ったニュース、それが良いのが無くて殆ど恐ろしいものや暗い事件。だんだんテレビを見たくなくなります。

五　客

川柳に出会って未だ呆けもせず

葛西　ヤヨヒ

良い事です。お続け下さい。

誰も居ぬだから大声ひとり言

石野　文子

アーア、ムシャクシャする。誰にも迷惑かけぬから。

政治屋は間口広げて奥が無い

平澤　英一

あれもこれもと約束し、さあ、何が出来るかな。

人間のやり放題に付けがくる

本庄　一郎

何が科学の発展か。一番恐ろしいのは原爆。生活も便利優先。だんだん体力が衰える。

紫陽花を観る人の顔みなやさし

王田　佗介

まあキレイ。美しいものを見て怒る人は居ない。