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2022年10月28日

10月は特選が3作品と無審査が1作品。|皇寿書壇2022年10月入選作品

10月は特選が3作品と無審査1作品を掲載いたします(編集部)

特選

内山 光子(彩白)

読み=吾前に東す。粗(佳観)と作すに足れり
十七帖を臨書して下さいました。王義之が友人の周撫に宛てた手紙が大部分(尺牘二十九帖を集めた)の最初に「十七日先書…」とあるので十七帖となった。
この作、力強い組み立てで沈着した点画・変化に富んだ全体構成などの特徴を弾力ある送筆にてよく捉えており、特選とします。

吉田 美枝子(紫芳)

読み=愚公山を移す(愚か者でも努力すれば大きな仕事を成してとげる)
字形適度の大きさで四文字を安定感よろしく纏め、「公」字の迷い無く引かれた墨線にはこの語句の意を表現されているかのごとく深く力強く気合いの入った妙味有す線で、全体の雰囲気の良さを評価し特選とします。

大塚 一栄

読み=舟に刻みて剣を求む(時勢の移り変りに気づかず昔どおりのことを守っている愚かさ)
「刻」の字が一際大きく全体のバランスも不安定ですが、流れのために位置が変るのを計算せず舟にしるしをつけた愚かさを文学的表現されているようでおもしろく、「求」字には潤渇の展開もあり、それぞれの文字には肥痩の変化が有り動きのある造形に魅力を感じ独自的な作を評して特選とさせていただきました。

無審査

森重 八舟

孔子廟堂碑の臨書作は紙質の影響もあり線が少し滲んでおりますが、前回よりも筆意や用筆法も要を得たものとなっております。
この碑は奇趣を企てるでもなく、いかにも淡々とした情懐を写していますが、形体に運筆にすぐれた変化をひそめ、精妙の書技を示していることを踏まえ今後もお学び下さい。
風信帖の臨書作は、形意をよく学んでおります。
空海の書風は線の厚みや力強さは顔真卿で、字形のすがすがしさは王義之に似ております。
この風信帖を臨書することにより線の深さを学んで下さい。

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