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2024年02月05日

1月は特選が3作品。|皇寿書壇2024年1月入選作品

1月は特選を3作品掲載いたします(編集部)

特選

内山 光子(彩白)

臨書されました古典名の記入がありませんでしたが、北魏の龍門二十品の一つである牛けつ造像記を臨書して下さったものと思います。
この記は龍門造像中、最も早期のもので丘穆陵亮(丘穆陵という長い姓は後に中国風に穆と改められた)の夫人尉遲(うっち)が亡くなった子の牛けつのために弥勒像を作った記です。
さて、この作、かっきりと鮮やかな点が表現されていたならばより好臨でした。しかし一線ごと丹念で沈着に運筆し、線の力強さが大変良く表現されており気力充実の作です。

外丸 暁子(暁峰)

読み=千慮にも必ず一得有り(愚者の多くの思い付きの中にも稀には光る考えが隠されている)
弾むようなリズムにて、一気に軽快な送筆で六文字をお書き下さいました。紙質と墨と運筆の速度が合致して清雅整正な結体にて、特に淡々と力まずに伸びやかな筆致で明るい表情で仕上げていることが佳い。
落款(お名前)の線がほぼ同じ太さで単調であることが残念です。肥痩(太い細い)の変化をより加えてみることを試みて下さい。

穴澤 智子

読み=宇宙は洪荒なり(宇宙は悠久無辺でその開け始めた太古の時代は物のわかちもなく草昧な世の中であった)
千字文の四文字を自運書にてご出品下さいました。
暢達した線条ではなく技術的には稚拙な作ではありますが、一線ごと丁寧に運筆されて紙面中央部を広く空けて字形もゆったりとし、線質も柔らかく風合いのある書きぶりで味わい深くなんと言っても真面目な書態度が窺えますので特選としました。

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