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2021年09月24日

8月は特選が2作品と無審査が2作品。|皇寿書壇2021年9月入選作品

9月は特選が2作品と無審査2作品が選ばれました(編集部)

特選

内山 彩白

北魏龍門四品の一つ孫秋生造像記を臨書して下さいました。
前回指摘しましたてき法(ハネ)の技法を「孫」字などは勁く押し出して改善されております。これに方筆の特色を更に発揮し字形が整ってきたならば、より素晴しいものとなりますので続けて峻抜たくましい龍門造像記をお学び下さい。

中里 薫(紫泉)

読み=泉響松巌(松の生える険しい岩、泉のせせらぎが聞こえてくる)
温和な筆調でさり気無く四文字を行草体にて端正に纏めて下さいました。
落款が稍、貧弱で「松」字の結体がいま一つ定まっていないように思われますが、「響」字の字形や作品全体の筆脈からせせらぎを感じさせ趣が有り文学的表現されていることを評価し特選とします。

無審査

齋藤 北城

「遠」字の結体が定まっていないように思いますが五文字共に書線に筆力があり、引きしまった作で行の流れも自然で快作です。

森重 八舟

蘭亭叙の臨書作は「彭」字の特徴ある線を捉えておりますが、全体的に線を細く書かれておりますのでそれぞれの文字の太い線の部分をより強調してお書きになれば形意よく纏まるものと思います。
九成宮醴泉銘の臨書作は「實」字の字形が悪いように思いますが、結構正整で峻厳・用筆清勁で沈着といった特徴をよく捉えてお書きになっております。

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