趣味
2025年08月08日
「青田風窓一杯に受け入れてゆらりのんびり天浜線で行く」2025年8月入選作品|老友歌壇

老友新聞2025年8月号に掲載された短歌入選作品をご紹介いたします。(編集部)
一 席
青田風(あおたかぜ)窓一杯に受け入れてゆらりのんびり天浜線で行く
岡本 政子
天竜浜名湖線、「天浜線」は、景色を楽しみながらのんびりトコトコ走る列車、とありました。青田風の爽快感と列車ののんびりした感じが、読者を旅に連れて行ってくれるようです。
二 席
ふるさとの川面を跳ねて上る鮎山の緑よ吹き過ぐる風よ
王田 佗介
春に海から川を遡上した稚魚が、夏に若鮎となり、秋に産卵のため下流へ移動するといわれている鮎。「山の緑よ吹き過ぐる風よ」が、若鮎の跳ねる季節への賛歌になっています。
三 席
何植えるあてなく畑を掘り返すクラスメートの旅立ちゆきて
岸 慶子
友達が逝ってしまった悲しみに打ちひしがれて、何も考える事ができないままに畑を掘り返している。「悲しい」と言わずに悲しみを表現しています。
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