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玉木正之のスポーツ博覧会

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2019年08月30日

「両性具有」の「女子選手」の問題は、どう解決できるのか?

南アフリカのキャスター・セメンヤ選手は、ロンドン、リオの五輪2大会で女子陸上800m連続優勝。世界陸上でも3大会優勝(09年・11年・17年)と圧倒的な強さを誇っていた。が、イタリア人のライバル選手が「彼女は男」と断言。英国人選手も「両性具有の選手と戦うのはつらい」と語った。

リオ五輪ではほかにもアフリカの2選手が「女性」を疑われ、国際陸上競技連盟(IAAF)は性別検査(セックスチェック)を実施(結果は非公開)。しかし染色体(XX=女性/XY=男性)で男女を判断するのは性同一性障害や両性具有の人々もいるため困難で、最近の国際スポーツ界は人権にも配慮し、自己申告で男女を決定していた。

が、セメンヤ選手はテストステロン(筋肉増強作用のある男性ホルモン)が、通常の女性の3倍量を分泌していることが判明。性別検査の結果も(海外の報道では)彼女には子宮と卵巣がなく、睾丸もないが体内に精巣のある両性具有者と判明したという。

女性として育った選手を「女性ではない」と女子競技から排除するのも人権上問題で、IAAFは昨年11月女子の中距離走を走る選手のテストステロン分泌量の上限を決定。薬剤などで分泌量を抑えないと、公式競技への出場は不可と決定した。

セメンヤ選手はスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴。国際連合人権理事会もセメンヤ選手支持を表明したが、5月1日にCASはIAAFの決定を「差別的」だが「女子競技の公平性を守るには必要」との裁定を下した。

現在女子4百・千mは今も1980~90年代の東欧選手の世界記録が残り、セメンヤ選手でも抜けないでいる。それは、当時のホルモン測定技術が未発達だったから?この問題、あなたはどう解決すれば良いと考えますか?

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玉木 正之
  • スポーツライター 音楽評論家 小説家

新聞や雑誌で執筆・評論活動を展開するほか、TV・ラジオ番組に多数出演。主著に『スポーツ解体新書』『不思議の国の野球』『オペラ道場入門』他多数。

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