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2016年09月15日

便秘でお腹にガスがたまり苦しい

便秘でお腹にガスがたまり苦しい

70歳の女性です。便秘気味で、お腹にガスがたまって困っていまして、お手紙をしました。

私は週に2~3回くらいしか便が出ず、出たとしても少しだけです。そのせいか、お腹にガスがたまりやすいです。お腹が張りすぎて痛くなることもあります。

便秘になったり、ガスがたまるのは運動不足が原因だと聞きましたが、足が良くなくて、杖をついて歩いています。私にもできる便秘の予防法があれば教えてください。

答え

筋力の低下が原因
腹筋運動や食生活改善 生活習慣見直す

便秘でお困りという方からのお手紙ですが、女性で、とくに高齢になりますと、腸のぜん動運動が低下したりしますので、お悩みになる方が非常に増えてきます。

そもそも便秘には様々な原因がありますが、とくに高齢者に多のが、筋力の低下による便秘です。

便を排出する時には、腹筋と横隔膜の筋力を使って押し出すのですが、高齢により、それらの筋力が低下して、便を押し出す力も弱くなります。

また、長い時間腸内に便が滞留することになりますので、便に含まれる水分が腸に吸収されすぎて、硬くなります。すると、さらに便が出にくくなってしまうという悪循環になるのです。

対処方法も色々あります。病院で下剤を出してもらうということも一つの方法なのですが、それよりもまず、ご自身の生活習慣を見直してみることが先決です。足が良くなくて、杖を突いて歩いているとのことですが、たとえば座った状態、あるいは寝た状態でできる運動もあります。腹筋運動や、腹式呼吸で横隔膜の筋肉を鍛え、便を押し出す力を強くすることが重要です。とくに女性の場合は、男性に比べて骨盤が広いために、腸が下に落ちやすかったり、腸が長い場合もあり、そうすると余計に腹筋が強くなければいけません。

食習慣では、食物繊維を多く含む食材として、野菜や海藻類などを多く摂ると良いでしょう。また、水分の摂取が少ないと、便も硬くなりますので、水分補給も積極的に行なってください。

そして腸内環境を良くするという事も大切ですから、ビフィズス菌など、善玉菌を多く含んだヨーグルトなどを定期的に食べるということも、腸の動きを良くする一つの要素です。こういったことを一つずつやっていただき、生活習慣の見直しをしてみてください。

万一、便が出にくくなったことが、最近になって急に起きたという場合や、以前より便が細くなったというような場合には注意が必要です。大腸がんでそのような症状が見られることがありますので、その場合には必ず大腸の検査を受けるようにしてください。

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髙谷 典秀 医師
  • 同友会グループ 代表 / 医療法人社団同友会 理事長 / 春日クリニック院長 / 順天堂大学循環器内科非常勤講師 / 学校法人 後藤学園 武蔵丘短期大学客員教授 / 日本人間ドック・予防医療学会 理事 / 日本人間ドック健診協会 理事 / 日本循環器協会 理事 / 健康と経営を考える会 代表理事

【専門分野】 循環器内科・予防医学

【資格】 日本循環器学会認定循環器専門医 / 日本医師会認定産業医 / 人間ドック健診専門医 / 日本内科学会認定内科医 / 医学博士

【著書】 『健康経営、健康寿命延伸のための「健診」の上手な活用法』出版:株式会社法研(平成27年7月)【メディア出演】 幻冬舎発行「GOETHE」戦う身体!PART4 真の名医は医者に訊け(2018年6月号) / BSフジ「『柴咲コウ バケットリスト』in スリランカ 人生を豊かにする旅路」(平成28年1月) / NHK教育テレビ「きょうの健康」人間ドック賢明活用術(平成27年5月) / NHKラジオ「ラジオあさいちばん 健康ライフ」健康診断の最新事情(平成25年11月)

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