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医療と健康

2020年03月13日

片目だけ急に視力が落ちた気がします……原因は?

右目だけが疲れやすく、薄暗い

目の疲れと見えにくさの原因について教えてください。

とくに変わったことはしていないのに、すこし前から右目だけが疲れやすく、ものが見えにくくなりました。

充血は無く、腫れたりもしておらず、見かけは異常ないのですが、右目だけでものを見ると、左目と比べて明らかに薄暗く見えるのです。

眼鏡の度が合わなくなったのかもしれませんが、片目だけ、こんなに急に視力が落ちるのが心配でご相談いたしました。原因が分かりますでしょうか。

答え

加齢黄斑変性の疑い。
セルフチェックをしてみてください

今回は、急に片側の目が見えにくくなったという方からのご相談です。

右目の調子が悪く、視力も落ちているということですけれども、視力低下の原因は様々なことが考えられます。

いただいたお手紙だけで診断をすることは難しく、実際には眼科医の適切な診察を受けることが大切ですが、ご相談者の年齢や症状から推察しますと、最近患者さんが急増し失明原因としても第四位となっている、加齢黄斑変性という病気を疑わなければなりません。

人は目でものを見るとき、目の奥の眼底と呼ばれる、カメラのフィルムのような役割を担う場所で光を感じます。眼底で受けた光は視神経を伝って脳に届き、映像として見ることができるのです。眼底の中心部分は黄斑といって、多くの情報が集まる、視力の中心を担っているのですが、そこが年を取ることによって様々な組織変性を起こし、正常な視力を得ることができなくなるのです。

以前、テレビコマーシャルでも「片目を閉じてチェックしましょう」と啓蒙されていたことでご存じの方もいらっしゃるかもしれません。これは、両目でものを見ていると、たとえ片目が悪くなっても、もう一方の正常な目で問題なく見えてしまうため、片目の見え方が悪くなったと気がつきにくいからです。

そのため、片目ずつ見え方をチェックして、ものが歪んで見えたり、視野の中央が黒く見えたり、視力が落ちるような場合には、この加齢黄斑変性が疑われます。セルフチェックをして、早期発見で治療をすることで、その後の視力の悪化を防ぐことができます。また、人間ドックや健康診断で、眼底検査をすることがありますが、その際に、この加齢黄斑変性もスクリーニングすることができます。

今回相談をいただいたような症状を起こす可能性のある眼の病気は多岐にわたります。もし、このような自覚症状が出現したり、人間ドックや健診の眼底検査で所見を指摘された場合には、必ず眼科を受診するようにしてください。

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高谷 典秀 医師
  • 医療法人社団同友会 理事長 / 順天堂大学循環器内科非常勤講師 / 学校法人 後藤学園 武蔵丘短期大学客員教授 / 日本人間ドック健診協会 理事

【著書】 『健康経営、健康寿命延伸のための「健診」の上手な活用法』出版:株式会社法研(平成27年7月)【メディア出演】 幻冬舎発行「GOETHE」戦う身体!PART4 真の名医は医者に訊け(2018年6月号) / BSフジ「『柴咲コウ バケットリスト』in スリランカ 人生を豊かにする旅路」(平成28年1月) / NHK教育テレビ「きょうの健康」人間ドック賢明活用術(平成27年5月) / NHKラジオ「ラジオあさいちばん 健康ライフ」健康診断の最新事情(平成25年11月)

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